第252話 エピローグその2
そんなある日の事。いつの間にかその吸血鬼の傍らには、ひとりの騎士がはべるようになっていた。
彼女は吸血鬼に向けられる剣や槍を、その剣でことごとく叩き伏せ、吸血鬼の地位を安定させるものになった。
彼女はいつしか、『墜ちた剣聖』『紅き姫騎士』『ソードブレイカー』などの二つ名で呼ばれるようになり、彼女もまた様々な者を受け入れ、そしてそのすべてを斬り伏せていった。
旧王都の廃城は、彼女ら見たさに冒険者が危険を冒してでも入るようになり、いつからかその城下町も活気づくようになっていった。
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