第7話 とりあえず騎士団へ

 王都に到着してすぐに行ったのは、『団員募集』の紙を出していた騎士団の受付だった。


「はい、お疲れ様です。どのようなご要件でしょうか?」

 受付の男性職員は、身なりもキッチリとしていて、ひと目で相応の生活をしているのだとわかる。

「あの、この紙に募集と書かれてありましたので、入団をさせてもらえないかと相談を」

 私が話を切り出すと、「おっ?」という表情をしてから、私にこう返した。

「入団希望の方でしたか。では書類審査をしますので、必要な事項をこちらの書類に書き込んで下さい。わからない所がありましたら、私におたずね下さい」

 そう言って、一枚の紙を私の目の前に出してきた。私はそれに記入をして、提出した。その日はそれで終わりだった。

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