第163話 お昼はカフェ飯

 とりあえずその剣は受領し、一旦武器庫に保管をしてもらって、私は手ぶらで修練場に戻る。

 修練場では、ゼスが団員の指導をしていた。あーあ。こってり絞られてるな。汗だくだ。


 私が来た事に気付いたのか、後ろに振り返るゼス。バッチリと視線が合い、思わず私は視線をずらす。


「呼び出しは終わったようじゃの。……どうしたのじゃ? 何かあったかの?」

 うっ。さすがにそういう所は鋭いな、ゼスは。

「あ、大丈夫大丈夫。なんでもなかったよ」

「そうか……」

 それだけ言って、修練終了の声をだす。

「よーし。本日はここまでじゃ。各自、自分の課題を忘れるなよ」


 そして私に向き直り、ちょっとした提案をしてくるゼス。

「今日のお昼じゃが、ちとゆっくり話ながら食べんか? 良いカフェを知っておるでの」

「私はそれで大丈夫だよ。じゃあ、そこに行こうか」


 という事で、お昼はカフェ飯である。

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