第11話 対人戦

素振り

標的への打ち込み

対人戦


 それこそ多種多様な訓練に、団員たちはそれぞれバラバラに取り掛かっていた。


 そんな様子を見るにつけ、どうにも腑に落ちない所が出てきた。

 私が練習をしていた村の剣術道場での練習、あれと比較しても技が拙いと言うか。個々人の技量が明らかに数段も下に見えるのだ。


 そんな中で動きの止まった私を見つけた他の団員が、声をかけてきた。

「どうだ? 一本稽古をつけてやろうか。威勢がいいのは声だけじゃないって所を見せてみろ」


 そんな訳で、その先輩団員との対人戦をする事になった。胴体に木剣を当てれば一本、というルールだ。

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