第131話 夢の同衾

 私はベッドの端に座る。

 ゼスも隣に座る。

 ゼスは私の肩に頭をつけ、甘えてきている。おかしいなぁ。ここまで仲良くするなんて、夢にも思わなかった。


 そろそろ私も眠くなってきた。このままだと、ゼスが同衾どうきんだなんだと駄々をこねるのが明白なので、流れで一緒に寝る事にしよう。我ながらほだされてるなぁ。

「ゼス、そろそろ寝ましょ。今日は私も甘えさせてもらうから、一緒に……ね?」


 パアッと明るい表情になるゼス。ゼスは私に抱きつきおでこにキスをして、布団の中に入る。私も一緒に。

 ゼスの髪の香りと柔らかな抱き心地と共に、私は心地よい眠りに入っていく。

「じゃあお休み」

「お休みなのだ」


 いい夢が見られそうだ。

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