第134話 瞑想を提案

 朝ご飯も食べ終わって、出勤準備だ。1日休んだ分を挽回しないと、身体がなまってしまう。しかしそこで、ゼスが提案をしてくる。

「リリカよ。本日の練習、身体を動かすのではなく、瞑想と呼吸を重点的にやってみんか?」

 確かに言われてみれば、私はその手の修練が苦手だ。しかもまだ体調は戻りきってない。

「ふーむ。わかったわ。瞑想の修練、やってみる事にするわ」


 おそらくその修練をした方が良いと、なんとなく私も理解していた。型の分解・分析や瞑想など、身体を動かさない修練は、ほとんどやってこなかったからだ。


「では、修練場まで行こうかの。他の者共のお目付け役もあるでな。くふふ」

 いやちょっとゼスさん? 悪巧みしてるみたいな微笑み、やめようよ。まるでイジメてるみたいじゃない。


 私は苦笑いしつつ、ゼスと共に修練場へと向かった。

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