第87話
「あー、俺メダル無くなっちゃった。綾崎はどう?」
「私も使い切ってしまいました....」
ドラクエの台でずっと遊んでいたがとうとうメダルがなくなってしまった。でも結構長時間遊べたし楽しかったな。1回画面のスロットが777になったし。メダルゲーム案外面白いかも!!
「おーい夜見!綾崎様!!俺たちそろそろ帰るけどどうする?」
お!ジャストタイミング!!
「じゃあ、俺等も帰るか」
「はい!そうしましょう」
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翌日
「38度4分....」
俺は体温を確認し、体温計をしまう。ゲーセンで長時間メダルゲームしていたのが悪かったか。まさか熱が出るとは思っていなかった...。37度5分までは熱じゃない(個人の感想です)けどここまででたら流石に熱だな。
「これは流石に学校休みか」
親は今確か二人共出張だし取り敢えず姉貴に連絡するか。学校への連絡とかは自分でしよう。俺はまだ寝ているであろう姉貴の部屋の前まで移動してノックする。出るかな?あ!ドアが開いた!
「...こんな早くにどうしたの?」
声が寝起きだな。さっきまで寝ていたのだろう。起こしたのなら申し訳ない。もうニートじゃないしな。
「熱があって...ちょっと今日学校休む」
「えぇ!確かにしんどそうね....今日昼からFPSの祭りがあるんですけど!面倒みれないよ?」
「大丈夫だって。寝てたら治るよ。じゃあ戻るね」
「ご飯作っておくからね!!」
「ありがとう」
俺は自分の部屋に戻る。やべ、しんどくなってきた。後は学校に電話してもう一度寝よう。熱のときにみる変な夢みるのちょっと怖いな。
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もう一度寝て目が覚めた。熱のときに見る夢はみなかったぜ!!怖いの苦手だから嬉しいな。
「あっそうだ!熱計らないと」
37度5分か、ギリ大丈夫だな(もろ大丈夫じゃない)!確か姉貴がご飯作るって言ってたな。たかりに行くか。そう思い、俺は姉貴の部屋のドアをノックして開ける。
「姉貴ー、ごはんー」
「ちょっ!後5分だけ待って!今待ち時間に配信でチームメイトとタイマンしてるから!!」
まあ待ってやるか。ご飯を作ってもらうのだしな。ん?今チームメイトって言ってたよな?うちの姉が失礼なことをしていないだろうか?心配だ。挨拶ぐらいするか。
「いつもうちの姉がお世話になってます。姉が失礼なことなどしていないでしょうか?」
「残念でした〜!ミュートしているのでチームメイトには聞かれていません〜!!」
「うぜぇ!」
「後でおうどん作ってあげるから早く戻ってね」
「うるさい子供扱いすんな。どっちかといえば姉貴のほうが子供だろ」
「はぁ?そんなわけ...ってえ!?ミュートになってないんだけど!!」
あんなに勝ち誇ったように煽ってきたのにミュートしてなかったのかよ!!
「はい乙。うどんよろしくぅ!!」
俺はそう言って部屋から逃げ出した。はぁ、無駄にはしゃいだから疲れたんだけど...最悪。
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