第117話
俺は言われたままエレベーターを使い、3階の第4会議室に入る。そこには前に俺達をスカウトした男の人がいた。
「夜見さん、今日は来てくれてありがとうございます。セットをするため移動しますので俺についてきて下さい」
「わかりました」
俺は言われた通り男の人の後ろについていく。この人めっちゃ優しいから安心するな。部屋に着き俺は言われた席へ座る。この前は急いでいたからこんなにゆっくりセットしてもらうこともなかったし緊張するな。セットをしてもらいながら俺は男の人から詳しい説明を聞く。
「今回の特集は春のカップルコーデで、彼女役の人は
え!?カップル!?それ二人で撮影するやつじゃん!足引っ張るに決まってるだろ!相手はプロだぞ!?
「夜見さんは言われた通りにするだけでいいので」
「了解です」
ま、まあこう言ってくれてるんだし大丈夫だろ。そのあとも色々説明を聞いている間にセットも終わり準備は万端になった。さっきちょっと相手に人の名前調べたけどめっちゃ有名な人でちょっとビビってる。テレビとか出まくってるし写真集も売れまくってるらしい。優しかったらいいなぁ。俺がさっきいた第4会議室でスマホをいじりまくっているとドアがノックされた。誰だろうと思いながら俺はドアを開ける。
「あなたが今日の共演者?」
そこには今日一緒に撮影する紲星さんがいた。うっわ本物だ!Byさっき知った人
「はい、夜見唯桜と申します。今日はよろしくお願いします。」
「紲星ちはやよ。よろしく。話に聞いたんだけどあなた読モなんですって?」
読モとは多分読者モデルのことだろう。うーん、自分が載った雑誌ですら読んでいいないから読者ではないよな....。まあどこかの事務所に所属しているわけでもないしほとんど一緒か。
「あー、大体そんな感じです」
「そう、今日は一緒に頑張りましょうね」
そう言うと紲星さんは会議室から出て行った。紲星パイセン余裕があってかっけぇ!
________________
10分後、俺は呼ばれ撮影場所へ移動した。動画投稿者とかがよく使うグリーンバックじゃん!初めて見た!!
「では夜見さんはここで立って紲星さんは_____」
そう言われ俺達はその通りに動く。1回やったことあるしこの前止められたときに注意されたことを意識しながらやったらましになるだろう。でもこんな有名な人と撮影するなんて思ってなかった!
「はい。おっけーです。休憩してください」
はぁ、これがまだまだ続くのか。流石に疲れるな。でもこの前貰った給料馬鹿高かったし頑張れるぜ!
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