第142話
「ねえねえみんな、ロース追加しても良い?」
うん、山田先輩がめっちゃ食べる。さっきあんなに細いのに食べきれるのかと疑っていたが余裕そうな顔であれだけテーブルを覆いつくしていたお肉たちをどんどん食い尽くしていく。もうこれJK版カ〇ビィだろ。
「全然いいっすよ」
「僕もロース食べたいな」
「お願いします!」
山田先輩がいっぱい食べ過ぎて逆に俺達があまり食べれてないからな。っていうかその山田先輩に食べられたお肉たちはどこへ行くのだろう?太ってないし何なら痩せてるし.....謎でしかないな。
「夜見君と綾崎ちゃんは生徒会に入ってみてどうだった?」
高嶺先輩が俺と彩葉の1年生組にそう訪ねてきた。
「私はあまりこういったことをやったことがなかったのでいい経験になったと思います!」
「最初はあまり仕事ができるって訳ではなかったけど途中から慣れてきてとても楽しかったですね」
彩葉に続いて俺も答える。今までにあった生徒会の仕事などについて色々話ができてかなり楽しい打ち上げとなった。
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「久しぶりの肉うまかったぁ!」
「美味しかった.....!」
「お話しできてとても楽しかったわ」
全員が満腹になって時間も時間なので俺達は店を出た。寒っ!!冬場外に出たらさっきまで温かかったのに急に寒くてびっくりするときってよくあるよな。
「もう夜だしね。じゃあ解散!お疲れ様!!」
そういって俺達は各自の家へ帰ろうとしたとき、大学生位の男の人たちに話しかけられた。
「そこのお姉さんたち!ちょっと俺らと一緒にどこか行かない?」
「え...?」
「あんたみたいな人とはどことも行きたくないんですけど!」
「そういうこと言っちゃうんだ。こっちは力尽くでやってもいいんだぜ?」
うわ、見るからにDQNじゃん。最悪だ変な奴らに話しかけられた。山田先輩がなんか喧嘩売ってるし!DQN怒ってるじゃん!!飲み屋街の近くにある叙〇苑に行ったのが間違いだったか...!と、とにかくここは俺が守らないと!で、でもクズっていうことは学校でしか効果が無いし....。
「全員、ちょっと後ろに下がっててください」
何か策がないか脳をフル回転させながら俺はDQNたちの前に立ちふさがった。
「あ?兄ちゃんいたのかよ。まあいいや。そこのお姉さんたち借りても良い?」
男たちが威圧的に訪ねてくる。怖いけど今はそんなことを思ってる場合じゃない。いろいろ考えていると俺の中に1つのアイデアが思い浮かんだ。成功するかどうかわからないけどもう賭けるしかない!
「言い訳ねえだろ低能共が。さっさと俺達の目の前から消え失せろ」
俺は中指を立ててそういった。冷静に考えたら今やろうとしている方法成功するわけなくね?あ、やべ。詰んだかも。
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