第108話
「会長、保健室前に着きましたよ」
「あ、ありがとう」
そういって俺は会長を下す。足を挫いてもそれを隠してリレーを走るなんて真面目だなぁ。俺だったら絶対休んでるね。間違いない。
「じゃあ保健室で見てもらうから中まで付いてきてくれないか?」
「いいですけど...」
何で俺がついて行くんだろう?帰るときまた手伝うためかな?....まあいっか。
「失礼します」
「失礼しまーす」
会長が保健室のドアを開けて入っていったので俺もついていく。保健室には先生が1人だけいて今はまだ誰も寝ていたりはしてないようだ。
「あら、生徒会会長さんに新人の会計さんじゃない。どうしたの?」
俺達が入ると保健室の先生がそう言った。なんで知ってるの!?会長ならまだしも俺のこともわかってるなんて怖いんだけど!
「僕が足を挫いてしまって....」
先生からの質問に会長は足を見せそういった。
「ちょっと見せてくれない?どれどれ......あーこれは手当てしないとね。ちょっとだけ悪化しているわ」
「僕閉会式の言葉を言わないといけないんですけど間に合いますか?」
そっか!会長〆の挨拶しないといけないじゃん!あれ?これ結構ピンチだったりする?
「うーん、時間的に間に合わないわね...」
「どうしたものか.......あ!そうだ!!夜見君がいるじゃないか!!よろしく頼むよ!」
「俺!?」
絶対嫌なんだが!?どうせ俺が前に立つとブーイングの嵐が起きて俺が前に立った時だけならまだしもそのあともまともに進行できないぞ!!
「いやぁ、夜見君がいて助かったよ!ほら!もう時間ないよ!急がないと!!」
「わかりましたよ。その代わり会長が言う予定だったこととか教えてもらえませんか?メモとかあったら最高なんですけど....」
「内容?そんなもの前に立ってから考えようと思ってたからないよ!ほら行った行った!!」
会長にしっしっと手を振られ俺はそのまま保健室を出た。ま、まあ最初に生徒会長の黒野はけがをして治療中ですので会計の夜見が代理を務めさせていただきますって言えば何言っても会長の責任になるか。俺あったまいい!!問題はそのあとなんだけどな。
「あの、会長怪我したので代理を頼まれました夜見です」
放送部や進行の先生がいる本部へ行き俺はそう伝える。おい先生「なんでお前が!?」みたいな顔をするなよ!そんなの俺が聞きてぇよ!!
「わ、わかった。よろしく頼むぞ」
「はい」
今までの経験上うまくいく気がしない...全員体育祭で疲れてそんな騒げなかったら良いんだけど.....。
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