第107話
最初のスタートダッシュが決まって1番前に躍り出たが徐々に後ろから詰められてきてるな。このままじゃ抜かされるかも!?これ以上の加速はこける確率がぐんと高くなるからできないし...とにかく走ろう!
「綾崎様!森宮さん!頑張って!!」
「ついでに夜見もガンバ」
俺と一緒に3人4脚に出た男子二人の応援が聞こえてくる。ついでにってなんだよ!!二人の応援の声が聞こえてからちょっとだけスピードが上がった気がする。彩葉と楓も元気が出たんだろう。もう真後ろにいるけどゴールはあともうちょっと!これはいける!そう思った直後後ろにいた3人がこけた。3位以降の人たちも2位の人たちに引っかかってこけ、前にいた俺達だけ何の影響も受けずにそのままゴールした。.......腑に落ちねぇ!!勝ったのに、1位を取ったのに彩葉と楓も苦笑いしてるし!
「で、でも1位は1位です!」
「そうっす!勝ちは勝ちっす!」
「そ、そうだな!目標達成したもんな!」
ちょっと変な終わり方になったけど2組とも1位という目標を達成できて安心した。ま、まあ結果良ければすべて良しだよね!!
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「A組にリレーで勝ったぞー!!」
「「「うおおおお!!」」」
あの後最後に各学年ごとに全員でリレーをして無事A組をぼっこぼこにすることができた。俺の順番はは最後の方だったんだけどバトンを渡された時には1周差ぐらいついてて可哀そうだから本気で走ってやった。手加減する方が相手に無礼だからね(鬼)。ええと今行われているのは2年生のリレーか。あ!次バトン受け取るの会長じゃん!俺はそう思い会長を見ていた。ん?なんか会長足痛そうじゃね?だからなのかもともとなのか会長は抜かされてしまった。無理をしている可能性があるし取り合えず怪我していないか確認しに行こう。そう思い2年のリレーが終わると同時に俺は会長の方へ向かった。
「会長!足怪我してませんか?」
二年生の待機所に凸ったからなんだこいつみたいな感じで上級生に見られた。こわぁ。
「あ、夜見君。ちょっと痛む程度だけどこのぐらいなら放置してたら治るよ」
やっぱり無理してる。後会長が俺のこと夜見って呼んだ瞬間に上級生でもビビって全員離れていったのの面白すぎなんだけど。っと、今はそんな事思ってる暇はないすぐに会長を保健室に連れて行かないと!
「悪化するのも怖いので一応保健室に行きましょう。一人で歩けますか?」
「すまないがちょっと肩を貸してくれないか」
会長小さいから俺の肩まで手が届かないと思うんだよなぁ。あ!抱っこしてあげればいいじゃん!!俺天才!
「いや、会長ちっちゃいし届かないと思うので抱っこしていきますね」
「え!?夜見君ちょっとそれはぁああ!?!?」
俺は会長を持ち上げると保健室に向かった。会長軽っ!
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