第106話

「では3人4脚の最終レースに出る人達はスタートラインに並んでください」


さっきと同じように運営の人に言われ俺達は移動する。俺は二人の動きに合わせるだけだから落ち着いていこう。彩葉と楓も最近はちょっと仲良くなってきているみたいだしこの前練習をした時よりも息はぴったし合うだろう。なんだかんだ彩葉に同級生の友達ができて良かったよ。だって合宿の時から友達が欲しいって言ってたもんな。


「カス夜見また出るのかよ!」


「ハーレムしやがって!」


「夜見みたいなクズと一緒にいる綾崎様と転校生さんが可愛そう...」


スタートラインに立つと俺への声援ブーイングがたくさん聞こえてくる。これ言ってるやつ多分A組1年の奴らだろ。やっぱ人気者だからみんなの話題になるんだろうな。こんなにも声援ブーイングを送ってくれたら1位取るしかないじゃないか!


「お前ら全員顔覚えたからな」


「やべっ!」


「俺はバレてないよな?」


「私まだ退学になりたくない!!」


愉快愉快!別に俺に声援ブーイングを送ってきたやつの顔とか一切覚えてないけどクズで有名な奴がこんなこと自分達に言って来たら怖いだろ!こいつら今日の残りの体育祭おびえて過ごすだろうな。いやぁ最高に面白い!


「唯桜君、そんなに意地悪してはいけませんよ!」


「ごめんごめん」


なんか彩葉にちょっと怒られたけど気を取り直して頑張るぞ!


「?」


森宮は目の前で起きていることと記憶に矛盾が生じ少し混乱していた。あれ?唯桜さんはものすごく優しいって教えてもらった気が......いや、今はそれより3人4脚に集中しないといけないっす!


「位置についてよーいドン!」


よし!うまくスタートダッシュを決めれたぞ!男子3人の時と同じぐらいとまではいかないものの何とか1位を保ち続けれてる。これ1年B組の3人4脚ダブル1位あり得る!!


今日短いです。




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