第169話
「こんなに大人数で私の唯桜っちをいじめないでください!!」
「私の?夜見!まさか、王女様と不破さんと浮気してるのか!?」
「さ、最低だ.....」
不破の言葉を鵜呑みにした彩葉ファンクラブの人たちがどよめく。別にどっちとも付き合ってねえよ!!なんなら不破はしっかり振ったわ!!まあでもここでそれを否定すると不破が拗ねて向こうの仲間に寝返る可能性がある。よし、ここは話を合わせよう。
「もし仮にしてたとしてお前らには関係ねえだろ!わかったらさっさと帰れ!」
「この外道め!覚えてろよ!!皆今日は帰るぞ!」
そう言ってファンクラブの人たちが帰っていった。まじで何なんだよこいつら。俺が現在進行形で浮気してるっていう新しい噂も出回りそうだしめんどくせぇ!
「唯桜っち、私は2番目の女でも3番目の女でもいいからね。なるべくは1番にしてほしいけど」
「はいはい.......この後暇?遊びに行こうぜ」
俺は不破の言うことを適当に聞き流す。この後暇だしテスト勉強めっちゃしたしちょっと遊びたい気分なんだよな。あとこの前水族館行くからって断ったし。
「え!?唯桜っちから誘ってくれるの!?行く行く!で、どこ行く?ホテル?やっぱりホテル?」
「んなわけねえだろ馬鹿が!」
いきなり何言ってるの!?遊ぶのがちょっとめんどくさくなってきた.....。この学校の周りには喫茶店がいっぱいあったりカラオケもあったりファミレスもあったりゲームセンターもあるし遊ぶところはいっぱいあるのになんでホテルになるんだよ!
「あー、カラオケにでも行くか?久しぶりに」
「いいよ!!ふっふっふ、年頃の男女が密室で二人きり何も起こらないはずがなく」
「何も起こらないぞ」
前から思うところがあったけど不破ってちょっと変態だよな。俺をいきなりホテルに連れて行ったり(35話参照)、ちょくちょくこういった間接的な下ネタ言って来たり。俺の考えすぎかな?
「じゃあ早速レッツゴー!!」
不破は俺の手を引いてカラオケの方へ向かって歩き出した。
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今日短めです。
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