第181話
3人の1年生の女子が俺の前に立ちふさがった。あれ?どこかで会ったような気が....?いや、今はそんなことはどうだっていい。早くカフェに行かせてくれ!!取り合えず適当にあしらってこの場から去るか。
「急いでいるからすぐ説明するんだったらいいよ」
「えぇと、まず私たちのことは覚えていますか?」
「覚えてねえよ」
俺のストーカー軍団のトップみたいな人達のことなんて知ってるわけねえだろ。っていうか普通に怖い。こんな人と関りがあったなんて嫌だ。
「猫を交番に届けたときのこと、おぼえていませんか?」
あぁ!あの中学生だったやつらか!そういえばこの高校受けるって言ってたなぁ。無事受かって良かった.......でも今盗撮犯か。受からない方がよかったのでは?まあ誰かは思い出したが忘れたふりをしておこう。その方が絡まれたりせず早く終わりそうだし。
「そんなこといちいち覚えてねえよ。早く写真捨ててデータ消せ。学校か警察に通報するぞ」
俺は人のことはあまり言えないけどこいつら結構やばい奴らな気がするから学校と警察ちらつかせて脅そう。警察に通報したら面倒くさいことになるから絶対しないけど。
「見逃してください!い、今すぐデータも消しますし写真も処分しますので!!」
はいあたり。この学校に通っている人たちは優秀だから学校で怒られるような経験をしたことがないはず。そんな奴らに警察までもちらつかせたら勝ち確定に決まってるんだよなぁ。本当はこんな脅しもしたくないんだけどね。
「え!?ちょっとあんた勝手に何言ってるのよ!私たちの権限ではそんなことできないでしょ!?」
「だってこんな盗撮とかしてるって知ってたら夜見先輩ファンクラブなんて入っていないもん!今が抜けるチャンスだよ!?」
「でも、でも!」
は?今なんか聞き捨てならないパワーワードが俺の耳に入ってきた気がするが気のせいか?.....ファンクラブ!?おい!俺そんなのがあるなんて知らないぞ!!っていうか何で俺なんかにファンクラブができてるの!?
「今、ファンクラブって言った?」
俺がそう1年たちに確認するとハッと驚き、手を口で押えた。聞き間違いだろという小さな希望に賭けて確認したのに本当にあるっぽいリアクションだ。これ俺に言ってはいけない情報だったぽいな。っていうか結構上下関係とかありそうだな。怖すぎる。......はぁ、ここでこのファンクラブという未知数な団体を処理しないと後々面倒くさい事になる予感がプンプンする。しゃあねえ。ケーキは明日にするか。
「そのファンクラブの本部、教えてくれない?」
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