第96話
「じゃあ次は3人4脚やりたい人手上げろー」
本当は玉入れをやりたかったけど友達に誘われたんだし手上げるか。
「じゃあ今手上げてる男子3人で決定な」
手を挙げている人を確認して先生が黒板の3人4脚のところに俺達の名前を書く。手を挙げているのがクラスで俺達だけだったのですぐに決まった。こいつらのことだから俺1人だけに手を上げさせてボッチにさせるとかしてくると思ったけれど考えすぎだったな。
「夜見、練習頑張ろうぜ!」
「俺達ならギネスなんて余裕だぜ!震天動地!飛竜乗雲!天上天下唯我独尊!」
「お、おう!」
なんか2人ともめっちゃやる気あるじゃん。普段こういうのめんどくさがるタイプだと思ってたのに...やる気があるんだったら尚更俺が足を引っ張ることとかがないように家に帰ったら動画でも見てどうしたら早くなるのか研究しておこう。
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「これで全員決まったな」
よし!3人4脚頑張るぞ!あとは3人で練習するだけだと思っていると綾崎が手を挙げた。何かあったのか?
「あの!私まだ決まってません...」
「私もっす!!」
綾崎と森宮のでる競技がまだ決まっていなかったみたいだ。あれ?でも店員は全部埋まってるし...確かに綾崎と森宮の名前が書かれてないな。誰も2つの競技に出る人なんていないし....なんでだろう?
「そうだ!忘れてた!3人4脚はクラスから2組出すんだった!それでこのクラスはほかのクラスよりも1人少ないから1人だけ2つの競技に出ないといけなかったわ!すまん」
先生が説明してくれる。なるほど、先生が忘れてたんだな。まあ人間だしミスはあるか。
「私は3人4脚に出るっす!」
「私も3人4脚に出ます」
二人とも3人4脚に出るらしいし1つ目の問題は解決した。でも俺らのクラスの人数が1少ない分の枠は誰が埋めるんだ?
「残りの1枠はなるべく3人4脚に出る人から決めたいんだが男子3人のうち2回出てくれる人はいるか?」
先生が俺達3人に聞いてくる。するとすぐに俺以外の2人は手を挙げた。
「俺やります!」
「いやいや、こいつ下心しかありません!ここは俺がやります!!」
「お前も下心しかないだろ」
思わずツッコんでしまった。
「じゃあ夜見がやるってことで決定な。女子の2人もそれでいいか?」
「先生!?」
何で俺なの!?別にほかの競技に出る人から引っ張ってきてもいいじゃん(正論)!
「私は全然大丈夫ですよ」
「私も良いっす!」
まあ友達とこの二人を3人4脚させずに守ることができたって考えたらまだマシか.....いやマシじゃないわ!!
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