第145話
「今回のゲスト、私の弟に来てもらいましたー!!」
「弟です。いつも馬鹿姉貴がお世話になってます」
ついに配信が始まってしまった。因みに今は姉貴は姉貴の部屋、俺は俺の部屋で通話をしている。パソコンを姉貴の部屋まで動かすのが面倒だしね。配信が始まる前から同時接続数やコメントをスマホで見ているのだが人多すぎだろ!何で配信待機画面の時に5000人もいるんだよ!!緊張してきたぁ!!
「今日は前シーズン、ソロマスターを達成したこの私が直々にEPEXを弟にレクチャーしていきたいと思います!まあ弟は元ヴァロ勢だからFPSつながりですぐできるようになるでしょ」
「姉貴が人に物事を教えることができるのか不安ですけど頑張っていきたいと思います」
コメント
:弟君イケボじゃね?
:姉弟仲いいんだな。羨ましい
:弟生意気で草ww
うわぁ、多くの人たちから見られてる....。普段生きててこんなに見られる機会なんてないからなんか変な感じがするな。
「訓練場に入れた?」
「おう。入ったぞ」
「じゃあ早速______」
30分後
EPEXの操作方法などを教えてもらって大体どんな感じのゲームかわかった。バトロワのゲームはあまりしたことがなかったから楽しみだな。因みに俺が教えてもらっている間に同時接続数はぐんぐんと増えていき1万人になった。なんでこんな配信に1万人も来るんだよ!
「まずは私とタイマンしてみる?」
そろそろ実践に行くかという雰囲気だったけど姉貴が俺にそう言った。確かにさっきまでずっとbotを撃っていたから人と戦ったことないしまずは戦闘がどんな感じか理解するためにもやっておいた方がよさそうだな。
「おっけー。ぼこぼこにするわ」
コメント
:弟君理解力ありすぎんか!?
:姉と違って弟はゲームの才能が有りすぎることは分かった
:これもう天才だろ
:やっぱり弟生意気で草ww
:いくら天才でも流石に初めて30分の人は勝てないだろ
「なあ、姉貴」
俺はチラッとコメントを見た後、姉貴を呼ぶ。
「どうしたの?」
「今コメント見てみたんだけど俺が天才ってめっちゃ言われてる...。やっぱり俺の才能は隠し切れないのかな」
「生意気とも言われてるわよ。自分にとって不都合なところもちゃんと見なさい?」
「いつもはしてこない姉貴面してきてうぜぇー」
そんな会話をしながら俺達はタイマン場に移動した。姉がゲーム内でピンを指すのがタイマンスタートの合図らしい。よし、多くの人に見られてて緊張するけど頑張ろう。
「3回先に勝った方の勝ちで良いよね?」
「3先ね。了解」
何故だろう。さっきから勝てる気しかしない。久しぶりにFPSをして気分が上がっているからだろうか?
「じゃあ始めるよ。よーいスタート!!」
姉が適当なところにピンを刺してタイマンが始まる。射線を切って戦うことを意識しないとな。
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