第144話
男たちが俺にビビって逃げて行った後、俺達は改めて解散することとなった。家の方向的に俺と彩葉の二人で帰ることになった。先輩たちがちょっと心配だけどあの人たち頭良いし何かあったも何とかするだろ。...あれ?これ、俺が勇気出して立ち憚った必要あった?......うん、これ以上考えるのはやめておこう。
「唯桜君、さっきは助けてくれて本当にありがとうございました」
「いやいや、あの人たちが逃げて行ったのも奇跡が重なりまくっただからな。俺は特に何もしてないぞ」
「結果的にはとても助かりました。あ!でも口が悪いのはいけませんよ!」
俺、クズの振りをし始めてから確実に口が悪くなってるよな。これは流石に少しずつ直していかないとな。
「...仰る通りでございます。これから改善していきます」
「はい!では、私の家に着いたのでここで。またね。唯桜君」
今日の叙〇苑の話などをしているともう彩葉の家に着いたみたいだ。
「おう!じゃあな彩葉」
俺は手を振って家の中に入っていく彩葉を見送る。なんか俺最近彩葉といい感じじゃね?.....いやいや、流石にそんなことないわ。
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「ただいまー」
「お帰りー!」
家に帰ると玄関で姉貴がお出迎えしてくれた。これは何か企んでいるな。こいつがこんなことをするなんて何か買ってほしいものがあるときかお願い事があるときに決まってる。
「唯桜、来週の土曜日って空いてるかしら?」
ほら、予想通りだ。まだ内容はわからないし聞いておこう。ここで断ってもし俺にとっていいことだったらもったいないしな。
「空いてるけど何かあるの?」
「私の配信にゲストとして出てくれない?ちょっとだけバイト代も出すわ」
そういえばこの前約束したな。まあ生徒会も終わってこれから暇になるだろうし手伝うか。もう雑誌に顔も載ってるし失う物もねえし!!
「おっけー。で、何したらいいの?」
「唯桜ってヴァ〇ラント結構やってたわよね?」
ヴァ〇ラントとは5人のチームでいろんなスキルを持ったのキャラをピックして戦うFPSだ。昔ハマってめちゃくちゃやりこんでたな。味方の運要素も大きいからムカついて引退したけど。
「まあ上から2番目のランク帯まではソロで行ったことあるけど」
「EPEXはやったことある?」
EPEXとは3人のチームでいろんなスキルを持ったキャラをピックして戦うFPSバトロワだ。前から人気だったが最近さらに人気が出ている。
「ない」
ま、俺はやったことないんだけどね。
「じゃあ私が唯桜にEPEXを教える配信するから何も調べないでね。ということでよろしく!!」
配信で教えてもらう...か。EPEXは前から少し興味があったから楽しみだな。緊張するから同接少なかったらいいなぁ。
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明日から2週間ちょいぐらい休ませていただきます。申し訳ございません。
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