第84話
「そこはこう書いたほうが良いかもしれないな」
「あぁ!なるほどです!!ということはここもこうして...」
俺と綾崎はファミレスで生徒会の作業をしていた。よし、後はここを書き変えるだけで完成だな。そう思ってコーラを飲んでいるとスマホの通知がなった。いつもの友達からだ。連絡入れてくるなんて珍しいな。確認するか。
『窓の外を見ろ』
え?こっわなにこれ!?そ、そういえば俺たち、窓側に座っていたな。怖いけどちょっと窓の外見てみるか。そう思い俺は行動に移す。
『お前だけ綾崎様とデートしやがって』
『俺等も混ぜろ』
『呪う呪う呪う呪う呪う呪う呪う呪う』
友達たちがそう書いた紙を窓に貼り付けていた。こっわ!!思った以上にホラーで声出しかけたし!!まあ綾崎は生徒会の作業の方に集中してこのホラー現象に気づいていないだけましか。それにしてもこいつら本当に馬鹿だろ。俺はあいつらにメッセージを送る。
『中に入ってきても良いから早くその紙をしまえ!!』
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「綾崎さんこんにちわー」
綾崎の隣の席を勝ち取った猛者が綾崎に挨拶をする。綾崎の隣の席を誰か決めるじゃんけんが命かかってんのかっていうぐらい本気出しててちょっと引いた。
「夜見君からお友達も来るって言われてとても驚きました!!」
「こうして放課後に綾崎さんに会うのって初めてですよね?
「はい、そうですね」
友達と綾崎が雑談を始めた。綾崎が余り俺以外の人と話しているところを見たこと無いので例え頭のイカれているこいつらでも良い話し相手になるだろう。綾崎も友達が欲しいって言ってたしな。こんな奴らで申し訳ないけど。
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あの後皆で雑談をし、そろそろ出るかという雰囲気になった。
「あー、そうだった。俺達ゲームセンターに行く予定なんだった。綾崎様と夜見も来るか?」
「俺は綾崎に合わせるわ」
俺が友達からの質問に答える。流石に綾崎とこいつらを俺無しで関わらせていたら何かやばい事言ったりしそうで怖い。
「誰もお前の意見を綾崎様より先に求めてねえんだよ馬鹿が!!」
「綾崎様が話始めようとしていた気がするから黙れ」
泣いても良いかな?
「ゲームセンターですか。行きたいです!」
「じゃあ一緒に行こうか。で、夜見も来るか?」
「はい...行かせていただきます」
俺友達とかとよくゲームセンターに行くけどあんまり得意なやつとかないんだよなぁ。皆のゲーム後ろから見守っとくか。
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