第133話
あの後皆でフードコートにご飯を食べに行った。特に特別なことがあった訳でもなく普通に学校の話で盛り上がった。また明日学校で会おうといい俺達はそのまま解散した。
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次の日、俺と彩葉は生徒会の仕事が終わり二人で帰ることになった。最近会計は特にする仕事もなくて楽なんだよな。今日仕事が早めに終わった俺と彩葉で先輩たちの手伝いをしようとしても大丈夫だからって断られるし。まあ早く帰ってゲームとかできるしいっか。そんなことを考えながら校門を出ようとすると一人の他校の生徒が目に入った。隣の男子校の制服を着てる。なんだこいつ、イケメンだな。ムカつく。え!?なんか俺達の方に近づいて来たんだけど!?俺何かしたっけ!?
「あなたが綾崎彩葉さんですか?」
何だ、彩葉の方に用事があったのか。多分知り合いなのだろう。
「はい、そうですが...どうかしましたか?」
あれ?この反応、知り合いじゃない?でも俺ではないんだから彩葉がほかのところで迷惑を掛けたとは考えられないし....
「この俺、
「わ、私ですか!?」
うわぁ、俺は今とんでもない場面に出くわしてしまっているのかもしれないな。この人の告白の声が大きかったからなのか周りで下校しているほかの生徒などにも聞こえてしまったらしく急にざわつき始めた。
「綾崎様が告白されてる!!」
「あの人隣の男子校で一番イケメンと言われてる人よ!」
「すこし俺様系だが誰とでも分け隔てなく接する聖人って聞いたことあるぞ!」
「うちの学校のイケメンは顔だけなら余裕で軍配が上がるけど性格が終わってるんだよなぁ」
「王女様はOKするのかしら?」
うちの学校のイケメンは性格悪いのか。もったいねぇ。その人は性格さえ直せばモテるんだろうな(他人事)。
「彩葉、周りの人の声を聞くからにはその人結構いい人らしいぞ」
彩葉に俺が周りから聞こえてきたことを一応伝えておく。付き合うにしても、断るにしてもその人のことは少しでも知っておいた方がいいだろう。俺がそう伝えると彩葉はその人に向かって口を開いた。
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