第99話
あの後、しっかりと話し合い作戦を立ててやり直したら最終的にはこけてしまったけど結構進むことができた。最初からそうしとけば良かった...。まだまだ速くなるとは思うのでこれからも練習は続ける予定だ。で、次は彩葉と楓と練習がある。さっきまでは全然転けても良かったけどこの二人に怪我させるとこの二人以上に友達から責められそうだから怖いな。
「並び順どうする?」
「そうですね...唯桜君だけ身長が高いので真ん中にして、私達は別にどっちでも良いと思うのですが...」
「私もそれに賛成っす!」
「じゃあ決定な」
俺達は足を紐で結び固定する。二人共足ほっそ!折れちゃいそうで怖いんだけど。さっきまでのむさ苦しい男2人とは違うわ。
「じゃあ最初は歩いて少しずつ速くしていこう」
さっき俺は学んだんだ、最初から走るべきでは無いと...!慣れ始めたときに走るべきだと...!!流石俺、学習する男!
「じゃあいきますよ。せーのっ!」
「「「いちに!いちに!」」」
おお!このメンバーでは初めてなのに転けずに歩けてる!!こけなかったことに感動しているととあることに気付いた。あれ?これいつ止まればいいんだ?さっきまではこけたら終わりだったけどこける気配ないぞ。
「せーので止まろう!」
「了解っす!」
「わかりました!」
「せーのっ!」
俺が掛け声をし全員で無事止まった。危なかったぁー。このままだと永遠にグラウンドを早歩きする悲しきモンスター達になるところだったぜ(ならない)。
「初めてのメンツにしては結構うまくできてたな」
「そうですね」
「これなら本番までに何回か練習したら1位狙えそうっす!」
俺達で1回やった感想を言い合う。まさか玉入れ以外の種目でも1位を狙えると思っていなかったな。3人4脚においての自分の位置は2つとも真ん中だから特に自分から動くなんてこともないし最高だぜ。ファー!甘い甘い!!
「俺らも最初は歩けばよかった...」
「まあ夜見に怪我させれただけ良しとしようぜ」
「お前ら最近俺よりクズじゃね?」
友達が様子を見に来てくれた。お前らネタってわかってるから全然大丈夫だけど言っていることは俺より全然カスだからな。
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