第119話
「夜見さん今日はありがとうございました。本当に助かりました!」
撮影が終わり荷物が置いてある会議室に戻るといつもの男の人がやってきてお金を渡してくれた。封筒まあまあ分厚いぞ!これケーキ屋1か月分ぐらいはあるな。もしかしたらケーキ屋の給料超えてるかも....。契約して専属のモデルになろうかちょっと心が揺らいだけどまかないのケーキが食べれるからまだケーキ屋のバイトでいっか。
「こちらこそこんなにお金貰っちゃっていいんですか!?」
「はい、夜見さんにはいつも助けられているので」
まじか!?こんなにもらえるんだったらこの後豪遊して帰ろう!!こんな機会滅多にないぞ!!今仕事から帰ってきてる親にも何か買って帰るか。.....ついでに姉にも買って帰ろう。別に姉の存在を忘れていたという訳ではないよ。ほんとだよ?
「ありがとうございます!あまりないとは思いますがまたの機会があれば手伝いに行きますので」
「ありがとうございます。よろしくお願いします」
そういって男の人は部屋から出て行った。本当に俺なんかでよかったのかと思うけどいっぱいお金貰えたしどうでもいいや。お腹すいたしこの金で友達と焼き肉行きたいな。偶には奢ってやるかぁ。そう思い友達に電話を掛けようと思うとドアがノックされた。
「はーい」
俺は返事をしドアを開ける。
「あ!紲星さん!今日は色々教えていただきありがとうございました!」
ドアをノックしたのは紲星さんだった。俺は撮影後の挨拶をする。
「夜見君、まだ帰っていなかったのね。もしよかったらなんだけどこの後一緒にご飯に行かない?」
「この後ですか?空いてますよ」
友達との約束は行けたら行くだから別にまた今度でもいいし何より紲星さんにご飯を誘ってもらったのに断るわけにはいかない。でもなんで俺をご飯に誘った?わからないし行ってみたらわかるかもしれないから行きたいな。
「ではお店の予約をしておくわね」
有名モデルとご飯とかめっちゃ緊張するな!
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「え?ここですか?」
俺はあまりの高級店にビビり散らかしていた。ガチのフレンチの店じゃん!今日の給料だけで会計足りるかな?
「そうよ。あ、2名で予約した紲星です」
「はい、紲星様ですね。お部屋を案内いたします」
俺は店員さんと紲星さんの後ろについていく。こんな店来たことなかったから何したらいいか全くわからないんだけど!?よし、部屋に着いたら即トイレに行ってテーブルマナーを調べよう。
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