第131話

『あややあやや!なんか唯桜っちがカフェで年上お姉さん2人とハーレムしてるんだけど!?』


『え!?ほ、ほんとですね....何かあったんでしょうか?唯桜君はだいぶ前変なもの買わされかけていましたし(第4話参照)助けた方がいいのでしょうか?』


俺は恐る恐る窓を見ると......そこには俺を見て何かを話している不破と彩葉がいた。すぅーー(息を吐く音)これ、詰みか?特に何か悪いことはしてないけどめっちゃ気まずいんだが!?あと窓越しだから2人で何を話しているかわからないのが一番怖い!!っていうか2人だけって珍しいな。あ、めっちゃ目が合った。気まずいぃ!


「えぇと、あの2人、夜見君の友達かな?」


お姉さんのうちの1人にそう聞かれる。友達でしかないんだよなぁ。


「そうっすねー」


俺がそう答えるとお姉さんたちは少し焦ってたように話し始めた。


「あー、そうなんだ。ごめんね。私達ちょっと用事思い出したからから帰るね」


「夜見君、また機会があったら話そう」


そういってまだ頼んだ商品が届いていないのにも関わらずお姉さんたちが帰って行ってしまった。俺だけでなくお姉さんたちも気まずく感じたのかな?ど、どうしよう。頼んだものが届いたとして俺一人で食べきれる量じゃないし、俺の友達は自分磨きに必死で俺の連絡なんて見ないだろうし.....彩葉と不破呼ぶかぁ。俺は窓の外で話している2人に対して手招きをした。言い訳せずになんでそうなったのか説明するかぁ。


____________________

「____って状況だったんだけど何故か二人とも急いで帰ったんだよな」


手招きをした後、2人は俺の席まで来てくれた。で、どんな状況だったのかを説明していた。


「唯桜っちそれ逆ナンだよ!」


「いやいや、俺みたいなやつに....あ、そうか」


俺は今学校帰りに駅前に寄っている状態だから制服を着ている。俺らの学校は控えめに言って頭がイカれてる奴が多いけど頭がいいって有名だし、それで話しかけられたのかもしれないな。そう考えれば納得する。


「私という女がいるんだからほかの人にホイホイついていかないでよね!」


「記憶を捏造するな」


「とにかく唯桜君が前みたいに変なものを売りつけられている訳じゃないのが分かって安心しました」


変な誤解をされて噂が広まることがなくて本当に良かった。....もうすでにヤバい根も葉もない噂流されまくっているんだけどね!


「折角だしみんなであのお姉さんたちが奢ってくれたもの食べようぜ!」


友達の買い物を待っている間に2人と話せるしラッキーといえばラッキーだな。

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