第40話 長い撮影
「あそこのベンチで座っていてください。細かい指示は後で出しますので」
「了解です」
勧誘してきた男の人にそういわれて俺はベンチの方へ行く。撮影はどうやら俺が先にして俺がもう一つの服に着替えてる間に綾崎の撮影をするらしい。ちゃんとできるかかなり不安だ。でも俺はモデルでも何でもない一般人だから優しくしてくれるはずだよな?っていうかそうであってほしい。とりあえず俺はベンチについたので座った。
「じゃあこっち向いて________」
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「やっと1回目の撮影が終わったー!!」
3つぐらいしかポーズ取っていないのに30分ぐらいかかったんだけど!やっぱ大手の雑誌の撮影は凝ってるんだな(当たり前)。やっぱりいろいろ細かいところを指摘されて時間かかった。でも優しく教えてくれたからよかったぁ。結構もたもたしてたからカメラマンさんが怖い人だったらブチぎれられてた自信がある。俺は試着室に戻りもう一つ用意されていた服を着る。さて、残りの半分も頑張りますかぁ。俺は撮影していた場所に戻ると綾崎はまだ撮影していた。
「こ、こうですか?」
「そうそう、いい感じ!」
俺とは違って順調に進んでいるようだな。だって俺いい感じとか撮影中一言も言われなかったぞ。やっぱ綾崎様は俺ごときとはちがうんだよな。
「これがラストです...終わりましたのでもう一つの衣装に着替えてきてください」
「わかりました」
綾崎終わるの早くね!?本当に流石だな!!
「滅茶苦茶早いじゃん!綾崎モデル向いてるんじゃね?」
「そんなことないですよ。後私は行きたい大学があるのでモデルはやりません」
だからそんなに勉強を頑張っているのか。もう行きたい大学を決めているのか...俺なんか毎日ぼーっと生きてるだけなのに。
「もったいねー。まあでも綾崎がやりたいことやればいいと思うよ。俺は今から超時間かけて指摘されまくる撮影してくるわ」
「頑張ってください!!」
両手でガッツポーズをしてくれた。ラフな格好をした綾崎なんて見ること中々ないから新鮮でかわいいな。次はどんな服を着るんだろう?気になるな。
「夜見さーん!こっちで立ってください」
「すいません今行きます!!」
カメラマンさんに呼ばれたので急いで向かう。早速怒られたんだけど!早く終わればいいけど.....
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「オッケーです!ありがとうございましたー!」
「今回は早く終わった!!」
さっきは30分ぐらいで終わったけど15分弱ぐらいで終わった!!やったぜ。この前で指摘されたことを注意しながらやったら指摘が少なかった気がする。さて次綾崎が撮影して終わりだな。あー、つかれたぁ。
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