第171話
「え!?紲星さん!?」
「えぇっと.....読モの夜見君!?」
え!?大人気女優の紲星さんが何でここに(説明モブ)!?あと俺のこと覚えてくれてるし!!すぅーー、俺ちょっと落ち着け。ま、まあ紲星さんのお陰で不破とのイベントを回避できた。そこはまじでよかった。
「まぢ!?紲星ちはや!?本物!?」
不破の目が今までで1番キッラキラに輝いている!!
「君は...夜見君のガールフレンドかな?そうね、私は本物の紲星ちはやよ」
いや、ガールフレンドを直訳するとそれで合っているけど彼女という意味でその言葉を使っているのだとしたら違う!俺はそう反論しようとしたが不破の言葉に遮られた。
「あの、ストーリーみたいなSNSには一切あげたりしないんで一緒に写真撮ってもらってもいいですか!?」
「それなら良いわよ」
不破は嬉しそうにカメラを起動して紲星さんと写真を撮る。.......連写しすぎだろ!紲星さんもちょっと引いてるから!!
「ありがとうございます!!一生の宝物にします!!」
不破は頭を下げとても嬉しそうにお礼を言う。
「普段ファンの人とはあまり写真を撮ったりしないんだけどそう言ってもらえると嬉しいわ」
紲星さんも嬉しそうならいいんだけど。って言うか紲星さんがカラオケに行ったりするイメージがなかったから今でも信じれないんだけど。これ夢とかじゃないよな?
「夜見君、私がカラオケに行ったりするイメージがないって顔してるわね」
な、なぜバレた!?ス〇イファミリーのアー〇ャみたいな人の心を読む能力でも持ってるのか!?
「顔に出てましたか?」
「それはもう思いっきり出てたわよ。私の趣味はよく1人カラオケなの。ストレスも発散できるしね」
なるほどそういった理由でここにいたのか。でも、入る部屋を間違えるなんて意外と天然なところもあるんだな。完璧で究極の女優だと思っていたからちょっとびっくりした。
「私はそろそろ自分の部屋に戻るわね。初々しいお二人のデートの邪魔をしてしまったみたいだし。じゃあね。また仕事で一緒になれたらいいわね」
そう言って紲星さんは自分の部屋に戻っていった。おいさっきのガールフレンドの意味ってやっぱり彼女ってことだったのかよ!!くっそ訂正したかったけどもう戻ってしまった!....これから会うことももうないだろうし大丈夫か。
「あれが日本を代表する美人女優......ものすごく綺麗だった!」
不破はまだ紲星さんと写真を撮ったことに感動している。もう少し、余韻に浸らせてあげるとするか。
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