第128話
「紲星さん!俺は全然大丈夫ですから!っていうかなんでこんなところにいるんですか!?またネットニュースに載りますよ!!」
後もしバレたら学校中が騒ぎになるって!俺はTVとか全くと言っていいほど興味なかった知らなかったけど一般的に見てあなた有名なんですよ!!一瞬でバレるんですよ!
「事務所の資料色々と漁らせたら高校ぐらい簡単にわかったわ。あ、マスコミはしっかり撒いてきたので安心していいわ」
マスコミについては前例もあったし大丈夫かなと心配していたから安心したけど俺の個人情報守られてなさすぎだろ!なんかグラウンドで部活動をしていた奴らがあの夜見と話してる人、紲星ちはやじゃね?ってちらちらこっち見てるから!!
「ええと、今回はどのようなご用件で...」
「私は夜見君に謝罪しに来ただけよ。私の不注意のせいであなたに迷惑をかけたのに本人からの謝罪がないなんていけないじゃない?あとこれ、つまらないものだけど...」
そういうと紲星さんは俺に高級デパートの地下で買ったであろう紙袋を俺に渡した。俺はそれを反射的に受けとる。
「本当に迷惑をかけてしまって申し訳なかったわ」
紲星さんは俺に頭を下げる。そんなにかしこまらなくてもいいのに!早く顔を上げてください!皆に遠くから見られてるんです!!
「いえいえ、こちらの方こそ迷惑を掛けたりわざわざ来ていただいたり申し訳ないです」
「いつかまた一緒に仕事ができたらいいなと私は思っているわ。夜見君が芸能界に来てくれるというのならいつでも大歓迎よ」」
「また機会がありましたらよろしくお願いいたします」
俺が紲星さんとそう話しているといつの間にが学校からギャラリーが近くに押し寄せて来た。
「やっぱり本物じゃね!?」
「でも紲星ちはやがこんな学校にくるか?」
「しかも話してる相手は夜見だぜ?流石になくないか?」
「でもTVで見る紲星ちはやと似てると思うけどなぁ」
やっべ人が集まってきているしなんなら紲星ちはやだってことが少しずつバレ始めてきている!!完璧にバレるのも時間の問題だ!
「では私はそろそろ帰らせてもらうわね。いきなり押し寄せてごめんなさいね」
「こちらこそわざわざ来ていただきありがとうございました」
そういうと紲星さんは高級車に乗り帰っていった。まさか俺の通ってる高校を特定してまで来るとは思ってもいなかったな。も、もう今日は流石に何もないと思うからゆっくりしよう......。
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