第166話

「おい夜見!!お前の順位見たか!?」


「早く確認してこい!!」


うちの学校はテストの点数と順位が張り出される。本当は結果が張り出される8時前から待っていようと思っていたが睡魔に勝てず二度寝して今の時間になった。で、テストの結果はどうだったんだろうか?俺は友達に連れられ大きく張り出されている表を見る。たしか今回は全部で6教科あり、最高点数が600点だ。


1位 夜見唯桜 600点


「は!?」


え!?満点!?え!?マジで!?俺の頭が混乱している。1位になる可能性は十分にあるとは思っていたがまさか満点だっただなんて。でもとりあえずは一安心だな。誰にも負けてないから勿論彩葉ともこれからも普通に話したりできる。


「お前マジでやばいって!!」


「最終日からめっちゃ勉強してたけど流石にこれは......数日でこれとか高スペックすぎだろ!!」


俺は友達から頭をわしゃわしゃされる。こんなに褒めてくれるなんておかしい!何か裏があるに決まってる!!俺はそう思い友達が言う誉め言葉を適当に聞き流していると彩葉が話しかけて来た。


「おめでとうございます夜見君。完敗です」


あ、そうだ!彩葉の順位は.....


2位 綾崎彩葉 587点


3位 飛来祥吾 572点


まあ2位だろうな。わかってたけど。ん?何か3位に見覚えっていうか聞き覚えがある気がするが......。俺は2位を見たときに偶々目に入った3位を2度見する。.....あっ!この人!!彩葉のファンクラブの人じゃん!!え!?あいつ3位だったの!?結構頭良いんだな。まじで勉強しといてよかったぁ。彩葉にも友達にも負けたら彩葉と喋れなくなると言っていないから口には出さないけど。


「勉強会の時、彩葉に教えてもらったおかげだよ。ありがとうな」


「少しでも力になれたのなら嬉しいです!」


「おーい?俺達の前でいちゃつくな?」


「そうだそうだ!せめて見てないところでしやがれ!!」


彩葉と二人で話していたら友達に割り込まれた。なんだこいつら。


「で、お前らは何位だったんだ?」


「.......」


「.......」


俺が質問するとさっきまであんなにも元気だったのにも関わらず二人とも固まったまま何も言葉を発さなくなった。これ地雷だったかな?

_________

今日短めです。

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