第11話
先輩たちの好意に甘えて早退させてもらった後、寮の食堂で夕食をとった私は宣言通り、いつもより早い時間にベッドへもぐり込んだ。
多少寝付きは悪かったけど、やはり気づかないうちに寝不足が重なっていたのかもしれない。おかげで翌日の朝は、それなりに気分よく目覚めることができた。
「……。よし……」
少し調子が戻ったことで、私は気持ちを奮い立たせる。そして、その日を境にできるだけ意識して、いつも通りに過ごすことを心がけることにした。
朝はルンルンとリンリンの散歩に行き、それが終われば朝食を食べて登校準備。授業を受け、昼は――。
これだけはいままでと違って、川流美さんたちと教室で食べるようになった。
「如月~。お昼だぱ~」
「一緒に食べよーっ!」
「ちょっと待って。今行くから」
名目上は、文化祭の打ち合わせついでにご飯を食べよう――そう言って誘われたことがきっかけだけど、彼女たちが私に気を遣ってくれたためであることは明白だった。
だから私は、素直にその優しさに合わせたいと思っていた。
「そういえば……」
「どしたの千代理?」
「隣のクラスの子が、如月さんのことを病院で見たって聞いたんだけど……もしかして、まだ具合が悪いの?」
「……えっ?」
「ほんとに? 如月さん、大丈夫なの!?」
「あ、それは病気じゃなくて、その……」
病院で見かけたというのは、おそらく見舞いに行った時のことだろう。だけどめぐるが検査入院ということになっているせいか、伊院さんたちは敏感になっているのかもしれない。
「だとしたら……見えたッ! 占いによるとめぐるのお見舞いと出ているぞよ。ならば次回は、ぜひとも一緒に……!」
「ううん、そっちじゃなくて……知り合いの人」
「占いあてにならねぇだぱ~!」
「なーんだ、そうだったんだー。びっくりした~」
一気になごやかになった空気の中、私はひそかにため息をつく。……どうやら、上手くごまかせたようだ。
「それで、その人の容態はどうなのだ?」
「うん……もうすぐ退院予定」
「そうなの? よかった、それなら安心ね」
「…………」
伊院さんたちのほっとした笑顔を見て、ちくり、と胸に痛みが走る。
如月神社の職員さんたちは、ほぼ全員が近いうちに退院できそうな気配になっていた。……ただ、あの身元不明の女の子だけはまだ意識を回復していないので、当分は病院に通い続けることになるだろう。
お医者さんの話だと、頭部を強く打ったせいで昏睡状態に陥っているというけれど……目覚めるのはいつ頃になるのか、全くわからなかった。
「(それに……)」
テスラさんとナインさんからの連絡は、やはりまだない。二人の安否はもちろんだが、彼女たちが無事にめぐると会えたのか……それすらも不明のままで、落ち着かない気分は軽くなるどころかますます募る一方だった。
「みてみて~。今日のお弁当はデコ弁なのっ! 桜でんぶでハート作っちゃったッ!」
「わぁ、かわいいお弁当。相変わらずの女子力ね~」
「でっしょー!? いつか田中君が戻ってきた時に、ゆーき特製の愛情弁当を食べさせてあげるんだからッ!」
「愛が重いだぱ~」
「年齢詐称が戻る可能性は、ないと思うぞなもし」
そんな賑やかで楽しいクラスメイトの会話も、私の思考を素通りしていく。
めぐるが行方不明になったことは、私や『天ノ遣』の先輩たち以外は神無月・如月家の関係者しか知らない。もしこの事実を知れば、彼女たちから笑顔は消えるだろう。
「…………」
それは、嫌だ。たとえ後々になって嘘つきと呼ばれることになったとしても……それでみんなの笑顔を守ることができるなら、私はそれを受け入れるつもりだった。
テスラさんたちはめぐるをつれて、必ず戻ってくると約束してくれた。その約束を信じることが、今の私にできる全てだ。
だから、私は信じて……彼女たちが帰ってくるのを、待つ。だけど……。
「(無理してると……こんなにも苦しいのね)」
そして、それすらもごまかすことが後ろめたくて、辛くて。……いつもより味気ない弁当とともに、私は苦い感情を噛みしめた。
× × × ×
その後は、表向き何事もなく午後の授業と長刀部の部活を終えた私は、そのまま学院寮に戻ることなく病院へと向かう。
いつもはまず、如月神社の職員さんたちが入院している大部屋に顔を出すところだけど、窓口の人の話ではちょうど散歩タイムで、みんな中庭に出払っているという。そこで私は、順番を変えてあの子の個室へ行ってみることにした。
「……できれば、中に入って声をかけてみようかな」
ちょっとした思いつきだったが、その小さな変化がこの重く、出口の見えない閉塞した気持ちに刺激を与えてくれるのでは、と自分勝手に期待する。
あなたは、誰なのか。めぐるは誰にさらわれたのか……問いかけたい。もちろん、何も返ってこないとはわかっているけど、……何もしないよりは少しくらいましだろう。
そう思い、彼女の病室を訪れると――。
「……。カーテンが、締まっている……?」
いつもはほんの少し開いているカーテンが、今日は一分の隙も無くキッチリと閉じられていた。その瞬間、ざわりと胸の奥が揺らめいた。
「まさか、容態が急変した……!?」
嫌な予感に襲われた私は、病室の扉に飛び付いた。鍵は開いておらず、すんなりと開いた向こう側には――。
「…………」
名も知らぬ少女が、ベッドの上で上半身を起こして座っているのが見えた。
気分が優れないのか、若干不機嫌そうに眉をしかめた表情。……それでも、その瞳にはしっかりとした意識の光が灯っているようだった。
「目を覚ましたの……っ!?」
ベッドに駆け寄ると、薄い紫色の髪をした彼女はじっと私を見つめて口を開く。
「---- ---- -・・・ ・・-・・ ・・ ----」
「……えっ?」
だけど、その口から出たそれを……言葉と呼ぶべきなのか、一瞬判断が出来なかった。強いて例えるなら、甲高い楽器の澄んだ音を組み合わせたような、そんな音だ。
これは……言語なのだろうか? 初めて聞く音なのに、どこか懐かしさを感じさせる。それでも意味が理解できなければ、何の意味も持たない。
「……あなた、名前は? めぐるは、めぐるは知ってるの?」
日本語は通じるのかわからないが、ゆっくりと噛み含めるようにして問いかける。
「-・-・ ・-・-・ -・-- ・・ ・-・-・ ・-・・」
「え……なに? 何が言いたいの!?」
意味が通じているのかすらわからない。この調子だと、筆談でも無理ではないだろうか。
「--・-・ -・・-- ・・- -・・・ ---・- ・・- ・-・・ ・・ ---・- ・・ --- ・-・-- ・- -・--・ ・・-- ・-・・」
「……どうしよう、わからない」
彼女は何か伝えようとしている。それはめぐるに繋がる大切な手がかりかもしれないのに、私はどうやってもその言葉の意味がわからない。まるで宝物が入っている開かない箱を前にしたような、絶望的な気分でいると――。
『あー、あー……これでいいか?』
「っ!?」
唐突に、少女の音が聞き取れる言葉になる。混乱しながらまじまじと見つめると、彼女は首を傾げていった。
『意味は通じてるか、って聞いてんだけど……どうなんだ?』
「え、ええ……通じてる、わ……」
『そっか。なら、これで話ができるな』
よく見ると、口の動きと言葉が微妙にあっていない。まるで洋画の吹き替え映像を見るような、そんな感じだ。
おそらく、何らかの技術か力のようなもので少女は自分の言語を、私の理解できる言葉に変換しているのだろう。どういう仕組みなのかはよくわからないけど……。
『……やっぱ、言語周波数は定期的に調節かけないとダメだな。油断するとズレちまう』
「…………」
『ホントはもう少し前に気づいてたんだけど、『マナ』の回復に時間がかかってさ。お前たちの話してる内容を理解できなかったから、しばらく黙ってたんだ』
言語周波数……マナ……?
よくわからない単語の連続に、私は何も言えず立ち尽くす。そんな様子を見てとって、紫色の髪の彼女は身体ごとこちらに向きを変えると、おもむろに切り出していった。
『……天月めぐるは、どこにいる?』
「っ! めぐるを知ってるの!?」
それだけに、その子の口から発せられためぐるの名前に気づくや、私は弾かれたように反応してしまった。
「めぐるはどこ、どこにいるの!? めぐるは、めぐるは無事なのっ!?」
『痛ッ? ちょ、落ち着けって!』
「っ……!?」
思わずその少女の両肩を掴み、驚きと痛みでゆがんだ彼女の表情に私ははっとなって、すぐさま離れる。
……彼女もここに運び込まれた時は、重傷を負っていたのだ。それを完全に失念していたことを、素直に反省する。
「……ごめんなさい」
『顔に似合わず、乱暴なヤツだなぁ。……まぁ、いいさ』
「…………」
焦ってはダメ。ヒントはすぐ目の前にあるんだから。
すぅ、と息を吐き出し、リンリンやルンルンと戯れるみるくちゃんの姿……一番眺めていて心が落ち着く風景を思い浮かべ、自分を落ち着ける。
……うん、もう大丈夫だ。
「あなた、名前は?」
『アイン。……苗字の方は、悪いけど教えない。あんたは?』
「如月すみれ」
『……あぁ、やっぱりか』
その得心したような反応に、違和感を覚えて私は少女――アインに目をすがめながら迫っていった。
「……やっぱりって、どういうこと?」
『感じたまんまを話しただけさ。如月すみれ……お前、この世界の言葉でいう『天ノ遣』って家系の人間だろ?」
「っ? どうして、それを……?」
『お前と似た『マナ』をデータで見たことがある。それでわかったんだ』
『マナ』……さっきも聞いた単語だが、やっぱりよくわからない。
とはいえ、アインと名乗った少女は、いつかの理系のなんとか……みたいに小難しい単語をまくし立てているわけではなく、ただ、それ以外に形容する言葉を知らないだけなのだろう。
『とりあえず、先にボクの話を聞いてくれ。ここでの情報交換は、お互いにとって損な話じゃないはずだ』
「……いいわ、聞いてあげる」
そう言って相手の提案に同意したものの、何を言い出すか油断はできない。だから私はポケットに手を入れ、いざとなれば即座に変身出来るように構える。
その様子に気づいたのか、アインは苦笑を浮かべながら肩をすくめてみせた。
「あと、聞き終わったら次は私の番。質問には、全部答えてもらうから」
『わーってる。逃げるつもりは無いから、そんなに警戒しないでくれ……っていいたいけど、まあ無理だよな』
仕方ない、と言わんばかりに彼女は嘆息を吐き出すと座ったままベッドの端へ移動した。私に、ここへ座れということだろうか。なにか企んでいるのではないかと警戒しつつベッドに腰を下ろすと、アインは静かに語り始めた。
『まず、先に言っておく。ボクは、今いるこの世界と次元の壁を隔てた、別の世界から来たんだ』
「別の、世界……?」
『海外の国とか、そういうことじゃない。文字通りの……まぁ、異世界ってやつだな』
「…………」
にわかにハイそうですか、とも答えられず、思わず口をつぐむ。……とはいえ、ここで拒絶してしまっては話も進まないので、私はその前を促すことにした。
『……あ、そういえばお前は、エリュシオンって知ってるか?』
「エリュシオン……?」
『お前たちの言う、『魔界』ってやつだ』
知っている……と思ってもいいのだろうか。実際に私は、テスラさんからその名前を聞かされている。
「…………」
だけど、……今度は新たな疑問が湧き上がってくる。そもそも、どうしてテスラさんはその『魔界』……そして『エリュシオン』という名前を知っていたんだろうか?
『……で、どうなんだ? 知ってるのか、知らないのか?』
「名前だけなら……一応は」
『それで十分だ。んで、『魔界』ってのはさっきから言ってる『マナ』ってやつが生活の主なエネルギーなんだ』
「……それって、どういうものなの?」
『この世界の人間たちが用いる、熱とも電気とも違う物理的なエネルギー……で、通じるかな。とりあえず、それが無いと暮らしていけないってくらいボクたちの生活には欠かせないものなんだけど……最近になって、その『マナ』の発生元に異変が起こった』
「発生元……このメダル、みたいなもの?」
私は変身メダルを取りだし、彼女の眼前にかざす。メダルの中心にはめ込まれた青い石が、病室の蛍光灯を反射してキラリと輝いた。
『見せてくれ……あぁ、確かにこれは小型化した『マナ』の発生元を内蔵しているみたいだな。でも、キッチリ制御システムが組み込まれてる……よくできた代物だ』
「わかるの?」
『一応な。ただ、エリュシオンに転がっているマナの結晶や泉にはこんな安全装置なんてついてない。あぁ、例えるなら火山みたいなもんだ』
「火山……?」
『そう。火山があれば地熱で湧き水も出るし、温泉も湧いて、作物も育つ。……だけど、噴火したらボクたちは為す術も無く死ぬ。使い方次第では便利でも一歩間違えれば使ってる側が死ぬ。そういう代物だ』
確かに、火山をイメージするとなんとなく理解できる。自然の恵みは膨大だが、それが一度牙をむけば私たちの生活なんて容易に奪えるだけの力を持つ。
それが、『マナ』……アインの住む魔界のエネルギーの源であり、私をツインエンジェルに変身させるための不可欠要素というわけか。
「聖杯の力……波動エネルギーとよく似ているのね」
『んー、それはボクたちの言葉に翻訳できないものだな……まぁ、いい。とにかく、その『マナ』が少し前から暴走をはじめた』
「理由は?」
『お前たちの世界で行われた、いわゆる『死者召喚の儀』だ。……心当たりがあるだろ?』
それは……ひょっとしてメアリがやろうとしていた、大魔王ゼルシファー復活の儀式のことだろうか。
そう思った私がそのことを伝えると、アインは『それだ』と言って頷く。そして、補足するようにアインは両手で握り拳を作り、私の眼前にそれを差し出した。
『右手をイデア……お前たちの世界。左手がエリュシオンだと思ってくれ。わかりやすく説明すると、死者召喚の議は用意した莫大なエネルギーを用いて、決してぶつかることの無いこの二つの世界を引き寄せるんだ。こんな風に……』
アインは右手と左手を拳のまま勢いよく叩き合わせる。こつ、と軽い音が響き、弾みでその二つは離れて軽く距離を取った。
『この世界は拳よりも、もっと柔らかくて弾力性がある……そして、同じ大きさの柔らかい物体同士を、同じ速度で真正面からぶつけ合ったらどうなると思う?」
弾力性のある物体……たとえば柔らかい二つのゴムボールを、真正面同士からぶつけ合ったら……?
「……衝突の後、進行方向とは逆に跳ね返る?」
『その通り。やつらは衝突の際に生まれる世界の反発力を利用して、死者を蘇らせるだけの莫大なエネルギーを作り出そうとした』
「…………」
確かにメアリはめぐるを拉致して、その力でメダルを強化させ……それをもってゼルシファーを復活させようとした。
それを私たちが、寸前で食い止めたわけだけど――。
「まさか、私たちがメアリを止めたから……そのせいで、そんなことが起こってるの?」
『安心しろ。エリュシオンが混乱しているのは、儀式を止めたせいじゃない。儀式自体が間違っていたからだ』
「……?」
どういうことだろう。つまり、メアリの儀式は間違っていた……?
「あの時、メアリはゼルシファーを復活させる直前までやってみせたけど……いったい、何が足りなかったの?」
『足りなかったんじゃない。文字通り、間違えてたんだよ。儀式を執り行う、場所をな』
「場所……?」
場所が間違っていたというアインの指摘に、ますます首を傾げてしまう。
チイチ島にある如月神社……あの大鏡は、いわゆる異界への入口になっていたはずだ。メアリがそこを復活の場所としたのは、当然の選択だと思うのだけど……。
『あぁ、だから狙いは間違ってねぇ。けど、お前のいうその場所ってのは、入口にしてはエリュシオンに近すぎたんだよ』
「……? 言っている意味が、よくわからないんだけど」
『さっき言っただろ。同じ速度で二つの物体をぶつけ合ったらどうなるかって。逆に、片方の固定された世界に、猛スピードで別の物体をぶつけたらどうなると思う?』
「……飛んできたボールが、止まっていたボールにぶつかって跳ね返る?」
『そういうことだ。マナの力も技術も低いヤツが身の程も考えずやったことが、そもそもの間違いなのさ』
そしてアインは、忌々しそうに表情を険しくしながら吐き捨てるように言い放った。
『死者召喚の儀式がエリュシオンでも禁じられた秘術中の秘術なのは、固定された両方の世界を均等に引き寄せて衝突させるのが難しいからだ。けど、あの女は急いでたのかなんなのか知らねぇけど、イデアから強引にエリュシオンを引っ張ってぶつけやがった』
「…………」
『おかげで、世界層はメチャクチャ。あちこちに断層や次元嵐が発生して……ここに来るのにもずいぶん苦労したよ』
「メチャクチャって……どうなったの?」
『言葉通りの意味さ。衝突の反動を、ボクたちの世界が全部食らっちまった。そのせいで『マナ』は乱れに乱れて、空間構造が崩壊寸前の大混乱ってわけだ』
左手の拳をゆっくりと開くのは、崩壊を意味しているのだろうか。手のひらを見つめながら、彼女は疲れたように呟いた。
『だから今、危機を救えるのは『エリューセラ』……お前たちの言葉でいう『魔界の巫女』しかいないというのが、女王ディスパーザ様のお言葉だ。それを受け、ボクのパートナーはエリュシオンを救うためにイデアにいるという『魔界の巫女』をお連れするべく、この世界に来ているはずなんだ』
「…………」
さっきから聞き慣れない単語の連続で、思考を追いつかせるだけでも一苦労だ。それでも、私は何とか役に立つ情報を手に入れるべく、アインの説明を聞き漏らすまいと耳を傾けていった。
「つまり……あなたたちはその『魔界の巫女』を探し出すために、この世界に来たってことなのね」
『いや、違う。むしろボクは、パートナーを止めるために来たんだ』
「えっ……?」
『異世界からエリューセラの力を持ち込むことで、かえってエリュシオンが危機に陥る可能性が出てきた。その調査結果を受けて計画の一時中断をそいつに連絡すべく、役目を仰せつかったボクが使者としてこの世界に遣わされたのさ』
「……あなたたちの事情がこんがらがっていて、よくわからないわ」
『魔界の巫女』が世界を救う存在だとして探しに来たと思ったら、今度は世界を滅ぼす元凶だから探すな……とは、朝令暮改もいいところだ。その混乱によって私たちの世界に何らかの影響が及んでいるのだとしたら、人騒がせもいいところだろう。
「そもそも、その魔界の巫女って何者――、っ!?」
そこで私は、話の流れから一つの推論に行き当たる。
『魔界の巫女』……初めて聞く名称だけど、『魔』の力に何らかの関係性があり、なおかつ最近連れ去られた人間といえば……?
「まさか、その『魔界の巫女』って……めぐるのことなの!?」
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