第18話

「アストレア、って……」


 聞き覚えがある。それは、少し前にみるくちゃんからメダルの起源について教えてもらった時に出てきた、神話に登場する女神様と同じ名前だった。

その 神様は、地上が魔族によって蹂躙されていた古の時代に天界から降臨し、退魔の力を持った金属『アスタリウム』でできた武器や宝具を人間に授け……その力で世界に平和をもたらしたと聞いている。

さらに、アスタリウムを護符のように加工したものが『アストレア・メダル』と呼ばれるメダルで――その組成構造を科学的に分析して凝縮・精製したものが、私たちツインエンジェルBREAKの力の源……ブレイクメダルとのことだ。


「(いわば、アストレアさまは私たちに力を与えてくれた、大切な女神様……)」


 だけど、あくまでアストレアさまは神話の存在だ。ここが1000年前のヨーロッパ であることを考えると、カシウスが口にしたその人が私の知る女神様と同一人物と考えるには、少々つじつまが合わないような気がする。

 ……確かに、私たちの世界では存在しないはずの魔物が出没するという事実があった。とはいえ、それだけでここが崩壊に瀕したという神話の中の世界とは、さすがに信じられない。


「……アストレアさまをご存じなのか?」

「それは、……」


 その反応に違和感を抱いたのか、カシウスはそう言って私に顔を向けてくる。その質問にどう答えるべきか迷って、思わず一瞬、口ごもってしまった。

ただ、私たちの嘘はすでに見抜かれている。下手にごまかすよりも、素直に答えた方がいい。……そう思って私は、知っていることを素直に打ち明けていった。


「同じ名前の方を、聞いたことがあります。でも、あなた方のご存じのアストレアさまと同一の方かどうかまでは、……わかりません」

「……なるほど」


 それを聞いたカシウスは馬を走らせ前を見つめながら、私の言葉の内容を吟味するように押し黙る。そしてしばらくしてから、静かに切り出していった。


「別人かどうかはともかく、同じ名前を知っているというのは奇縁だな。……ちなみに、君たちの知るアストレアという方とはどのような存在だ?」

「人々を救ったと伝えられている、神話の中の女神様です」

「…………」


 今度も正直にそう伝えると、カシウスは軽く目を見開く。そして私を見つめ返しながら、不思議そうな表情を浮かべていた。


「あの……」

「あ、すまない。君の語る女神アストレアと、俺たちが主君と仰ぐアストレアさまが近い存在であれば良いと、……そう思っただけだ」

「……近い存在?」

「そうだ。人々を救った、という辺りが特に、な」


 言いながら、奇妙に口元を引きつらせるカシウス。怒るとも、悲しむとも受け取りがたい複雑な表情だ。

……あるいは私が何か、変なことを言ってしまったのだろうか。そんなふうに困惑していると、手綱を引くレオーラがため息交じりに口を挟んでいった。


「えっと、……カシウスさま」

「ん、なんだ?」

「前から申し上げておりますが……そうやって無理に嬉しさを押し殺すクセは、やめた方がいいと思いますよ。……正直なところ、その……」

「……そんなに奇妙な顔をしているか?」

「残念ながら、……怖いです」

「…………」


 淡々とした指摘を受け、今度は憮然とした表情になってカシウスは口を閉じる。その横顔から漂う哀愁に困惑しているとレオーラが私に振り返り、やっと聞こえるほどの小さな声でささやきかけた。


「……ごめんなさいね。カシウスさまって、少し照れ屋だから。アストレアさまのことを褒められると、こんな感じになってしまうの」

「こんな感じ……?」

「ええ。すごく嬉しいのに、わざと素っ気なくしようとして……むしろごまかせてないというか、変な感じになるというか――」

「……余計なことを言うな、レオーラ」


 ……なるほど。口元がぷるぷると震えていたのは、笑顔を押し殺そうとした動作のためだったのか。表情だけを切り取って見ると、皮肉に口元を歪めているように見えたけれど……。

 なんとなく親近感を抱いて微笑みを返すと、カシウスが顔を背けて大きく咳払いをする。そして場をごまかすように言葉をつないでいった。


「いずれにせよ、我々アースガルズの民は、盟主アストレアさまのご命令に従うまでだ。君たちには、神殿まで来てもらう。……それでいいか?」

「はい」

「ぜひ、よろしくお願いします」


 もちろん拒否する理由はなかったので、私たちはそれぞれに頷いて従う。

 私たちがここに来ることをそのアストレアが知っているならば、魔界への入口について何らかの情報を入手できるかもしれない。会う価値は間違いなくあった。


「(でも……同じ名前なのは、偶然なの? それとも……)」


 人々の世界に平和をもたらした女神アストレア。

 イスカーナ王国の聖女アストレア。

 この二人は偶然同じ名前なだけの、まったくの他人なんだろうか。それとも……。


「……おっ。王城が見えてきたぞー!」


 その時、ふいに兵士の誰かがあげた喜びの咆哮につられて顔を上げると、砂埃の向こうに高くそびえ立つ茶色の城壁が視界の中に飛び込んでくる。

その 中心に、遠目からも輝かんばかりに純白な建物が、己の存在を誇示している。この世界の常識などを何も知らなくても、そこが権力者の住まう場所であることは一目で理解できた。


「開門! 開門!!」


 その号令を受けて、城壁の扉が重々しいきしみを上げてゆっくりと開いていく。

兵士たちの一団はその中をくぐり抜けて、先頭を進むフェリシアとカシウス、そして私たちを乗せた馬はそのままの勢いで大通りを通り、白い建物のもとへとやってきた。

 そこの手前で馬を降り、徒歩で建物の中へと入ってゆくカシウスとフェリシアのすぐ後ろに私、アイン、テスラさんとナインさんが続く。

 いくつもの通路を渡り、部屋を通り過ぎてからどこまでいくのか、と前の二人に訊ねかけようとした、――その時。


「……ここが、聖女の間だ」

「……っ……!」


 そう言って、開かれたままの入口から足を踏み入れたその中は、巨大な部屋だった。

いや 、正直言って部屋と呼んでいいのか私にはわからない。広さは体育館ほどもあり、高さは五階建てのマンションを軽く越えて、卵形の天井の一面にレリーフのような細工が施されている。

天井 は色とりどりのステンドグラスが飾られ、私たちが立っている場所には太陽の光が紋様を描くように落ちて、……室内はどこか聖堂を思わせる神々しい空気に満ちていた。


「…………」


 テスラさんとナインさんは周囲に敵がいないか探るように、警戒した視線を周囲に走らせる。その一方で、アインはらしくなく興味深そうに目を輝かせて、部屋の中を見渡していた。


『おー、すげー……!』

「……アイン。観光に来たんじゃないんだから」

『わかってるって。ただ、何か懐かしいというか……よく似てるなー、ってさ』

「似てる……?」

『……あー。いや、こっちの話だ』


 そう言って答えを曖昧に濁しながら、アインはなおも周囲に目を向けている。

 ……もっとも、見惚れてしまう気持ちはわからなくもない。細かな装飾と天上から光の差す空間は、砂埃吹き荒ぶ荒野とは全くの別世界だ。

むしろ 、この空間そのものが世界から切り取られているようにも見えて、不思議な気分……。


「(天使の卵があるとしたら、中はこんな感じなのかな……?)」


 めぐるがここにいたら、どうするだろうか。愛用のカメラを片手に写真を撮りまくって、最後に一枚みんなで写真を撮ろう……なんて、言い出すんじゃないだろうか。

 そんな様子が思い浮かんで切なさに胸が締めつけられるような気分に唇を噛んでいると、前を歩いていたフェリシアが振り返る。そして「……静かに」とたしなめていった。


「間もなく、アストレアさまがお越しになる。一同、ここに並んでくれ」

「あ、はい」

「くれぐれも言っておくが、失礼のないようにな。そなたらは客人だが、あのお方はこの国においては、女神にも等しい存在で――」

「――ふふっ、そう寂しいことをいわないでください」


 そう、フェリシアの言葉を柔らかく押しとどめるように、静かな声が密室へと響き渡る。やがて部屋の奥に連なる道から、白い装束の女性が影を割るようにして光の下へとその姿を現した。

それ と同時に、二人の騎士は床に膝をついて礼を送ろうとする。しかし彼女はやんわりと手で押しとどめ、にこやかに笑っていった。


「フェリシアにカシウス、ご苦労でした。下がってください」

「はっ。しかし……」

「折りいっての話があるのです。……二人には、あとできちんとお話しします」

「……。はい」


 なおも不安そうなカシウスだったが、アストレアの微笑みを前にぐっと押し黙る。そしてフェリシアと共に一礼し、その場を後にした。

 その背中を見送った後、彼女は長い髪をまるで宝石をちりばめた糸のように翻しながら私たちへと向き直る。そして、


「……お初にお目にかかります。私がアースガルズの盟主、アストレア・フィン・アースガルズと申します」


 そう言って礼を施し、私たちに向けて穏やかに微笑みかけてきた。


「…………」


 ……その仕草だけで、彼女が女神と呼ばれていた理由が理解できた。

 昔呼んだ神話の中で、女神は微笑み一つで世界を変える――なんて一文を目にしたことがあったけど、彼女の笑顔はまさにそれだ。

 もしも、私の聞いてきた女神アストレアが目の前に現れたら、それは神話の登場人物ではなく実在する人間だろうと思っていたけれど……どうしよう。女神と言われたら、本気で信じてしまいそうだ。


「待っていました、異国……いえ、異世界からの旅人の方々」

「っ? 知ってるんですか、私たちのこと?」


 この状況下にもかかわらず警戒したままのテスラさんは、その一言で目を大きく右ら来ながら驚く。それに対してアストレアは、微笑みを絶やすことなく頷いた。


「ええ、もちろんですよ。テスラ・ヴァイオレット嬢」

「しかも、私の名前まで……どうやら、全てお見通しのようですね」


 そう言ってテスラさんは、肩をすくめて苦笑する。

申し訳 ないけど、役者が違うというか……敵愾心を持つのもおこがまく思えるほどに、その人は威厳と気品に満ちていた。


「では、質問を変えさせてください。どうして私たちが、ここに来ることを知っていたんですか?」

「私たちアースガルズの民は妖精の血を引き、生まれながらに異能を持っています。私が持つ予知(サキヨミ)の力も、その中の一つです」

『予知ってことは、……あんたは、未来が見えるってのか?』

「えぇ。全てが見通せるわけではありませんが」

『なんだ、びっくりしたよ。……全部知ってるなんて、それじゃ神様だもんな』

「……ちょっと、アイン」


 アインの口調は相変わらず粗雑というか、礼儀に欠けている。感応による言葉の伝達のせいかもしれないが……フェリシアはともかくカシウスがこの場にいたら、失礼な態度だと憤慨して、斬りかかっていたかもしれない。

 ……もしかして二人を退出させたのは、アインの性格を見抜いていたからだったりするのだろうか。だとしたら彼女が持つ予知(サキヨミ)の力は相当、正確なものであることは疑いようがなかった。


「ただ私は、世界を一変させる大きな出来事を見ることができます。こうしてイスカーナ王国に協力しているのも、長く続いた戦乱の世界を終わらせ、平和を取り戻すために必要であると予知の力が知らせてきたためです」

「……この国の王ではない、ということですか?」

「はい。私は平和を願うだけの巫女でしかありません。フェリシアとカシウス……彼らの力が無ければ、私は予知の能力を持つだけの無力な存在です」

『予知があるだけ、とはね。……謙遜だとしても、この世でそんな言葉が口に出来るのはきっとあんたくらいだろうな』

「……ふふ、なるほど。私は今、とてもお恥ずかしいことを口にしてしまったのかもしれませんね」


 皮肉っぽいアインの言葉をアストレアは柔らかく受け止め、穏やかに微笑み返す。

 それにしても、怒ることもなくさらりと返す巫女も凄いが、女神めいた彼女に対しても軽口を叩けるアインも対したものだと、変なところで感心してしまった。


『ん、待てよ?』


 そんな中、アインが何かを思いついたように首を捻っていった。


『ってことは、あの二人の騎士も……?』

「えぇ。お察しの通りに彼らは私にとって古くからの部下であり、信頼出来る友。そしてなによりも、同じアースガルズの民……彼らもまた、異能を使役することで人々を守っているのです」

「だとしたら、フェリシアさんの嘘を見抜く力も……その異能のひとつということですか?」

「そうです。彼女に嘘は通じません……もちろん、私も彼女をごまかすことができません」

「……それに関しては、つい先程身をもって実感させていただきました」


 そう口にしながら、テスラさんは苦笑いを浮かべる。

 ……あの射貫かれるような感覚は、彼女の能力のせいだったのか。いつもなら腑に落ちてすっきりするものなのだろうけど、先程からずっと引っかかっている言葉があった。

 アースガルズ。……アストレアの話の中で、何度か出て来た固有名詞だ。

 どこかで聞いたことがあるような気がして、さっきから必死でみるくちゃんが教えてくれた逸話を思い出しているけれど……思い出せるのはハリネズミ特有の逆三角型の小さなお口がむにむにと動くのがとてもかわいかったことだけ。

 もっとみるくちゃんの話を真面目に聞いておけばよかったと後悔するが、もう遅い。こうなってしまったら、直接聞くしかないだろう。


「あの、すみません……アースガルズって、いったい何なんですか?」

「…………」


 それまでどんな問いにも答えてくれたアストレアが、不意に口を噤む。まるで彫刻家が己の人生全てをかけて作り上げた女神像のようだけれど、彼女はゆったりとした袖口に手を入れると手のひらに収まるほどの小さな小箱を取り出した。

 真珠を思わせる白く輝く指がその縁を押し上げ、中に収められていた赤い宝石のついたペンダントが姿を見せる。それをアストレアは手に取り、私たちにそっとかざしてみせた。


『「あ……!」』


 太陽の光を受けて、まるで炎のように燃え上がる赤を前にアインと同時に声をあげる。それはアインが少し前まで胸あたりに下げていて、あの異空間の中で砕けてしまった赤い宝石のペンダントと同じものだった。

 少しだけ違うのは、形状……アインのものは楕円形だったけれど、今アストレアが手にしているそれは滴型。ただ、それ以外は大きさも台座の金属もよく似ていた。


「どうしました?……あのペンダントに見覚えが?」

 

 テスラさんとナインさんは、呆然とする私たちを前に不思議そうな顔をしている。

 ……そうか。二人と会った時にはもう宝石は砕けていたから、2人があの石を見るのはこれが初めてだった。


「あのペンダント……アインが私をつれて魔界へ行こうとした時に持っていたものと、よく似てるんです。ひょっとしたら、同じものかも……?」

「っ……!」

『あんた、この石をどこで……?』

「説明したいのですが、……すみません、私が出来るのはここまでです。そして何より、時間がありません」


 不審をあらわにしたアインを制するように、アストレアは首を横に振る。そして、その杖で 陶器のような床をカツンと叩いた。


「月が満ち、魔の波動が最大になって魔界ヘの門が開かれるその時が訪れるのは、3日後のほんの一瞬。それを逃すと、次の周期を待たねばなりません。……それでは、手遅れになってしまいます」

「手遅れ……?」


 カツン、と再びアストレアの 杖が床を叩く。彼女は私の手のひらを握ると、その上に手にしていた赤い宝石のついたペンダントを乗せる。

冷たい 石の感触と、あたたかなアストレアのぬくもり。その二つを同時に感じながら、私は彼女を見つめ返した。


「これは……?」

「エリュシオンへの扉を開くための鍵です。目的地まで、フェリシアとカシウスの2人に道案内をさせます。すぐに出立の準備を」

「出立って、……今からですか!?」

「とにかく今は、アースガルズの都へ急いでください。そこから先は、この鍵があなた方を導いてくれるでしょう」

「ま、待ってください!」


 声をあげたのはテスラさんだった。


「手遅れって、どういうことですか……? それを逃したら、何が起こると……」

「……繰り返しますが、私がお話しできるのはここまでなのです。これ以上情報を渡してしまうと、この世界を構築している時間軸はあなた方との世界との接続を切り離し、別の未来への流れを作り出してしまう。……それでは、あなた方を元の世界に返すことが出来なくなってしまいます」

「…………」

「理解できない、納得できないことをわかった上で……ここからは、お願いです。私を信じてください。どうか……」

『……全部終わったら、説明してくれるんだろうな』

「……。いいえ」


 アインの問いに、アストレアは再び首を左右に振る。そして寂しさと、憂いを含んだ瞳をわずかに潤ませながらいった。


「いずれ、あなた方は真実を知るでしょう。……ですが、それは別の誰かの口を介してのことになります。……私ではありません」

「…………」

「あなた方がこの世界に来たのは、大切な人を取り戻し、元の世界に戻るため。ですからそれだけを考えて、行動してください。……そこにいる、小さな方も」

「――――」


 その言葉を受けて、私の肩のあたりで隠れるようにしていた天使ちゃんが姿を現す。

その 表情がなぜか、何かをこらえるように固いものになっていたことに……私は、言い知れぬ不安と戸惑いを感じずにはいられなかった。


「アストレア……さま……?」

「再び会うことは、きっとないでしょう。……ですが、それが一番良いことなのです。それでもお会いできて……本当によかった」


 アストレアは再び笑みを浮かべる。先程と何一つ変わらない、優しい笑顔。だけどその言葉には有無を言わせないという、強烈な意思のように感じられた。


「決して、ここには戻らないように。それをお約束していただけるのなら、その鍵はあなたたちのものです」

「…………」


 薄い緑の瞳。その中に、動揺を隠しきれない私がいる。

今の状況に流されるままで、本当にいいんだろうか。そして何よりも、このアストレアを信頼できるのか――。

逡巡 と疑問に、思考が止まりそう……だけど私は、どうしても聞いておきたいただひとつのことを、彼女に投げかけていった。


「言うとおりに、従う。……それが、めぐるを救うことになるんですよね?」

「――――」

「……わかりました」


 頷きこそなかったものの、強い眼光で見つめ返された私は、深紅の宝石を握りしめる。

 エリュシオン……魔界へ向かい、めぐるを助けるにはこの鍵が必要だ。そして、真実を知らないことが彼女を救うために必要ならば、甘んじて受け入れよう。

 そうだ。私は、自分の命すらもめぐるを救うために賭けた身なんだから……!


「……っ……」


 後ろを振り返ると、私と同じように決意をテスラさんとナインさん……そして、やや疑わしげな目をしながらも、仕方ないと言いたげに首を竦めるアインがいた。

 だとしたら、……選ぶべき道は、ひとつだった。


「このペンダント、お預かりさせていただきます。……お返しできるかどうかは、わかりませんが」

「気にしないでください。そのペンダントは、すでに差し上げたもの。……そして、この世界から存在が消えたものですから」


 そう言ってアストレアは、再び微笑む。光に包まれた彼女は人間か、それとも本当に、女神なのか……?


「みなさんの旅が、良きものでありますように……」


 そう告げた言葉は、真実か。それとも嘘か。

 ただの人間である私たちにそれを確かめる力は無く、休む間もなくカシウスとフェリシアたちと共に旅立つことになった。

 魔界への扉が存在する、アースガルズの都へ……。

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