第10話

 ……テスラさんとナインさんが『魔界』へと旅立ってから数日が経ったその日の放課後、私は神無月グループの系列にある総合病院を訪れていた。

 そこには先日の如月神社襲撃で負傷した人たちが搬送されており、そのうち半数以上が現在も入院して治療中だ。そんな彼らを見舞うことが、私の部活帰り後の日課となっていた。

 

「……おや、また来てくれたんだねぇ、すみれちゃん」

「こんにちは。具合はいかがですか」


 病室のドアを開けて足を踏み入れると、消毒液の独特の匂い。大部屋の室内は適温に保たれているようで、大きめのベッドが白く清潔なカーテンで仕切られている。

 そして、それぞれに横になったり腰を下ろしたりしている患者さんたちが、怪我を負いながらも明るい笑顔で私を迎え入れてくれた。


「毎日来てくれてありがとうねぇ。お菓子でも食べるかい?」

「あ、はい。ありがとうございます」


奥のベッドで寝ていたおばあさんは笑顔で頷くと、よいしょ、と起き上がってそばのキャビネットに手を伸ばし、カラフルな彩りをしたパッケージの中から小袋をいくつか取り出す。特にお腹が空いているわけでもなかったが、 せっかくの好意なので私はそれを有難く受け取った。

 ここへ運び込まれた時、如月神社の職員たちの中には大怪我を負った方も多数いたが、今では全員が意識を取り戻して回復の兆しを見せている。現場に到着した時はその惨状に戦慄すら抱いたことを思えば、とりあえず重畳と言ったところだろう。だけど――


「ほんに、ごめんなぁ。あの時のことは、まだはっきりと思い出せんのよ」

「いえ、いいんです。別に私、そのつもりでここに来てるわけじゃありませんので」


それは紛れもなく本心からの言葉ではあったけど、ほんの少しだけ、失望に近い気分がこみ上げてくることも否めない。

残念なことに、襲撃された当時のことを訊ねても全員の記憶が不確かで、あまり参考にならないものばかりだった。別部屋には男性の職員たちが入院していて、そちらはお兄様が話を聞いてくれたものの、やはり何らかの情報を得るのは厳しいという。

とはいえ、弱っている怪我人を相手に無理をお願いすることもできないので、私はもうこの人たちから情報を集めたいとは思っていなかった。


「今は怪我を治して、体力を回復することに努めてください。……あ、これ途中で買ってきたお見舞いです」


 そう言って私は、手に持っていた花束をおばあさんに手渡す。……花屋さんの勧めで買った品種名もわからないものだったけど、彼女は嬉しそうに破顔して、とても喜んでくれた。


「……ふふっ」


 ふいに後ろから、笑い声が聞こえる。振り返ると、そこには頭に包帯を巻き腕にギプスをはめた若い女性が、横になりながら微笑んでいるのが見えた。


「えっと……何か?」

「あ、いえ。めぐるちゃんが修行中に言ってたことを、思い出しちゃって……」

「……めぐるが?」

「めぐるちゃん、いつもすみれちゃんのことを話してたのよ。頭が良くて、優しくて……素敵なお友達だってね。口を開くと、あなたのお話ばかりだったわ」

「…………」

「えぇ、そうじゃったなぁ。はように身体を治して、すみれちゃんのところに戻るんだ。そんで、正義の味方としてみんなを守らんといかん、約束したから……ってな」


 おばあさんたちがめぐるを語るその口ぶりと表情は、まるで自分の家族のことを語るような感じだった。

 めぐるが修行に向かってから、一週間少々……その期間はイコール、彼女が如月神社の人たちと過ごした時間になる。そして、おばあさんたちのそんな様子を見ているだけで、めぐるが彼女たちにどれだけ大切に思われていたのかを察することができた。


「辛い修行もあったと思うけど、いつもすごく張り切っていたわ。きっと、すみれちゃんとの約束を守りたいっていう強い想いがあったのね」

「そうですか……」

「……。やっぱりめぐるちゃん、まだ見つかってねぇんかの?」

「はい」


 嘘をついても、仕方がない。不安を抱かせないよう努めて顔を上げながら私が頷くと、その二人は落胆したように肩を落としてため息をついた。

 その表情は、かつてヴェイルとヌイを失った時のめぐるに似ていて……彼女たちが責任と同時に、罪悪感を抱いていることは明らかだった。


「本当に、ごめんなさいね。私たちも、突然神社が爆発したせいで混乱してしまって……あの子のことを考えている余裕もなかったの」

「せめて、何者が襲ってきたのかだけでも突き止めておけばよかったんじゃが……情けない話じゃ」

「そんなに気に病まないでください。めぐるはきっと無事だと思いますし、そのためにも私たちがしっかり、あの子の調査を行ないますから」

「ありがとうの、すみれちゃん。ほんにお優しいのう……」

「…………」


 優しい……のかな。そんなことを言われることになれていないから、よくわからない。

 ただ、そういえば最初に私のことをそう言ってくれたのは、確か――。


「……あっ」


 気まずいさをごまかすように視線をそらしたその先で、壁時計を見る。……いけない、少し顔を出すだけのつもりが、つい長居をしてしまったようだ。


「すみません。そろそろ、次に行くところがありますので……」

「あ……そうだったの? こちらこそごめんね、引き留めてしまって」

「なんかわがったら、連絡しての」

「ええ、もちろんです。……それでは」


 鞄を手にして立ち上がり、にこやかに手を振る大部屋の患者さんたちに会釈をして廊下に向かう。……ドアを閉める直前、ちらりと視界に私が持ってきた白い花が窓辺の花瓶の中で揺れているのが目に映った。


「……ふぅ」


 いったん気持ちを落ち着けてから、私は俯きかけていた顔を上げる。

 そろそろ、面会時間の終わりが近い。だけど、私にはもう一カ所行かなければいけないところがあった。


 × × × ×


 足を運んだのは、廊下の奥にある個室の前。そこは集中治療を受けた重病人……あるいは「それ以外」の理由で、人目を避ける必要のある患者が入院する部屋だった。


「…………」


 廊下に面した壁にはガラスの覗き窓があり、そこから中を見渡すことができる。そして奥のベッドには、薄い紫色の髪を白いシーツの上に広げた少女が眠っていた。


「まだ……目を覚まさないのね」


 彼女は如月神社で保護されて以来、ずっと昏睡したままだ。病院のスタッフの話でも、意識を回復した形跡は見られないという。

 少女のことは、神無月グループが総力をあげてその身元を調べている。だけど……。


「身元どころか、戸籍すらないなんて……」


 ありとあらゆる情報網を駆使して調べ上げても、少女の情報は何も入手できなかった。この国はおろか世界各国のどこにも、彼女の存在を示すものが……ない。


「……何者なの?」


 その呟きは私だけでなく、調査を指揮していたみるくちゃんも同じことを言っていた。

 敵か味方かも不明な、謎の存在……そして、入れ替わるようにして姿を消しためぐるは消息がつかめなくなっている――。


「テスラさん、ナインさん……」


 一番、何かを知っていそうなあの二人がそばにいないことが、今さらながらに悔やまれる。

 『魔界』へと旅立った彼女たちから、いまだ連絡はない。そもそも、どういうルートで向かったかも知らない私には、二人がどうやって連絡してくるかもわからないのだ。

 だから今の私にできることは、この病室の中で眠る正体不明の少女が意識を回復するのを待つことだけだった……。


「……っ」


 ガラス越しに眠る少女を見つめながら、ぎゅっとこぶしを握りしめる。

……今の私は、何もできない無力な存在。それがすごく腹立たしくて、苛立ちを覚えずにはいられない。

めぐると出会う前なら、きっとこんな気持ちにはならなかっただろう。誰が傷ついても、いなくなっても……自分には関係ない。そんな感じに全てを突き放して距離を置いて、心と視界を周囲の世界から遮断していたと思う。

人の温かさを知ったからこそ、苦しんだり悲しんだりする理由や原因が増えてしまうのは、皮肉としかいいようがない。……でも、だったら一人の世界のほうがよかったのかと問われたら、私は――。


「あの……」

「……えっ?」

「すみません。もうすぐ、面会時間が終わりなんですが……」


 振り返ると背後には、白いナース服を着た看護師さんが申し訳なさそうな表情で立っていた。

 彼女は、点滴のパックが乗せられた銀色のワゴンを押している。……おそらく今から、中の少女の検査を行なうのだろう。


「あの子は……まだ、眠ったままですよね」

「はい。気がつきましたら、すぐにご連絡いたします」

「よろしくお願いします。……では」


 逃げるように、私はそそくさとその場を後にした。


「……。何をしてるんだろう、私は……」


 早足で外に出て立ち止まり、振り返って門のあたりから病院の建物を見あげながら……ずっと自分を苛み続ける嫌悪感を吐き捨てるように、そう言葉をもらす。

 見舞い……なんて、便利な逃げ口上だ。本当は自分が、何もできていないことに対して言い訳をしているだけ――その卑怯に誰よりも、私自身が気づいていた。


「…………」


 何もできない。そして、何もできていない。

 学院で授業を受け、部活をこなし……時折病院に足を運んで、いまだ目覚めない少女をガラス越しに眺め……テスラさんたちの続報が無いことにため息をつきながら、床につく。

 そんな日々を繰り返すたび、あの時の後悔がどんどん大きく、そして重く私の心と体にのしかかって……すごく、息苦しかった。


 × × × ×


 ……翌日になっても、私の気分が晴れることは決してなかった。


「めぐる……」


 授業中、小声で呟きながらノートにわかっていることを書き出す。


『めぐるがさらわれた理由→メダルの強化?』

『神社の人は覚えてない→記憶を奪われた可能性について』

『テスラさんとナインさんの心当たり→彼女たちの情報源は?』


「……っ……!」


 だけど、そんな行為そのものが無駄であることに気づいて、私は苛立ちもあらわにその箇条書きをシャープペンシルで塗りつぶした。

 考えてみたところで、待つしかない現状では何も解決はしない。そして事態が進むわけでもない。……そんなことは、最初からわかっている。


「(だったら、……私はどうするべきだったの?)」


 真っ黒になったノートを見つめながら私はそう内心で呟き、……そして、自嘲の思いで苦い笑みを吐き出す。


 そんなこと、決まっている。『自分が行けばよかった』んだ。


 テスラさんとナインさんが持つ変身アイテムは、あくまで簡易的なものだという。だとしたら、自分が一緒に行くことにも十分すぎるほどの意味があり、意義があった。

 なのに、私は……お兄様に反対されて、その決心がくじけてしまった。

 今の私には、もはやテスラさんたちを追う方法がない。そして、お兄様を説得できる自信もなかった。


「……お兄様」


 めぐるは大切な友達だ……その言葉に、嘘偽りはない。

 だけど、お兄様に身体の影響を持ち出されて引き下がってしまった私に、彼女を大切だと言える資格があるのだろうか……そんな懊悩に、ため息がついて出る。

 ……何が、大切な片割れだ。あの逡巡は、私が彼女を見捨てると言ったのと同じ意味を指していたのに。――そんな後悔だけが、時間の経過と共に募っていった。


「……すみれ? ちょっと、すみれってば」

「…………」

「もうっ! 返事くらいしなさいよ、すみれ!」

「えっ?」


 突然の大声に驚き顔をあげると、視線の先にはみるくちゃんの姿があった。


「ど、どうしたの? 今は授業中……」

「はぁ? なにいってるのよ、授業なんてとっくに終わってるじゃない!」

「えっ……?」


 慌てて教室の時計を確認すると、時計が指している時間は午後二時……授業どころか、昼休みまで終わっていた。


「いつの間に……」

「あんたがぼーっとしてる間によ。……アンタ、本当に大丈夫なの?」

「……うん、平気」


 そう答えて、私は机の上に広げていたノートや教科書を片付ける。そしてみるくちゃんに顔を向けると、その小さな背中越しに伊院さんたちが不安げにこちらの様子をうかがっているのが見えた。


「如月さん……どうしたの?」

「朝から、様子がおかしいだぱ~。お弁当食べる時もぼ~っとしてただぱ~」

「……お弁当、食べた?」

「アンタ、お弁当食べたことすら忘れてるの!?」


 信じられない、と言いたげにみるくちゃんが目を大きく見開く。……なんだか失礼なことを言われている気もするけど、確かに自分で思い返してみても「ありえない」ことかもしれなかった。


「ひょっとして、めぐると同じ病気にかかったんじゃ……?」

「保健室行く? 荻野目先生……は、転勤になっちゃったんだっけ。とりあえず、横になった方が楽なら、ゆーき鍵借りてくるよ!」

「…………」


 目の前でみるくちゃんやクラスメイトのみんなが、私を気遣うように声をかけてくれる。だけどそんな様子を、私はどこか他人ごとのようにぼんやりと眺めていた。

 自分のことのはずなのに、そう思うことがない。……あのヴェイルとヌイを失った時のめぐるも、こんな気持ちだったんだろうか。

 自分の行いを悔やんで、何も出来ない自分の無力さに歯噛みし……ただ過去に捕らわれたまま、ぼんやりと周囲の時間だけが過ぎていく――。

 気持ちが置き場を失って、足下がグラグラして……そんな言葉を口にする資格なんて、自分には無いと理解してはいたけれど……すごく、辛かった。


「大丈夫……心配してくれて、ありがとう」

「本当に大丈夫か? いつもと様子が違うが……これは異変、天変地異の前触れか!?」

「明日は大雪だぱ~」


 ……また失礼なことを言われている気がしたけれど、言い返す気分にもなれない。そんな中、みるくちゃんが大きなため息をついた。


「……とにかく、早く行くわよ」

「行く……?」

「もう、しっかりしなさいよ! 放課後になったら、高等部の生徒会室で文化祭の打ち合わせをするって昨日伝えたでしょ?」

「……あっ」


 言われてようやく、今日の予定を思い出す。そうだ、みるくちゃんとこの前そんな話をしたんだった……。


「本当に大丈夫なの?」

「……大丈夫」


 私は手早く鞄を持ち、みるくちゃんと一緒に教室を後にする。

 大丈夫と口にした以上、ちゃんと成し遂げよう。そう思って高等部の校舎に向かい、生徒会室に入ると、水無月先輩と神無月先輩が私を出迎えてくれた。


「やっほー、すみれちゃん」

「お茶を淹れました。こちらをいただきながら、資料の確認をしましょう」

「はい……」


 椅子に腰掛け、周囲を見渡す。お兄様の姿がない……今日は来ていないようだ。


「……っ……」


 残念と同時に、どこかほっとしている。……そんな自分の気持ちに気づいて、私は思わず息をのんだ。


「(……。やっぱり、そうか……)」


 私にとって、唯人お兄様は絶対。だからその言葉は全て正しく、疑いどころか迷いすら存在し得なかった。

……そう、今までなら間違いなくそうだった。だけど――。


「(私は、あの時に止められたこと……全然、納得できていないんだ……)」


いや……本当に納得していないのは、お兄様に止められたから、ということを逃げ口上にしてめぐるを探しに行くことを止めてしまった、自分自身に対してなんだろう。

 ……そうだ。何も考えずに選べばよかったんだ。いや、選ぶべきだったんだ。

 たとえお兄様に逆らうことになったとしても、自分の大切なものを守りたいという、この素直な気持ちを……!


「すみれ……ちょっと、すみれっ!」

「っ!」


 声をかけられてビクリと身体が跳ね、慌てて周囲を見渡す。


「すみれちゃん?」

「どうされましたか?」


 不安そうな水無月先輩と神無月先輩を前に、再び自分が過ちを犯したことを悟る。慌てて手元の書類をめくるけれど、今どんな話をしていたのか全く思い出せない……ううん、思い出せないんじゃない。最初から聞こえていなかったんだ。


「す、すみません……」

「あんた、本当に大丈夫なの?」

「調子悪そうだよ。夜、ちゃんと寝てる?」

「今のところは、そこまで急ぐ仕事もありませんから……少し、お休みになってはいかがですか?」


 集中ができない私のことを、三人とも責めることなく私の様子を心配してくれている。……だけど、その気遣わしげな顔を見ていると逆に申し訳なくて、いたたまれない気持ちだった。

 めぐるが帰ってきた時、文化祭を存分に楽しんでもらうために下準備を整えておこう。そう思って私は、張り切っていたはず。

それなのに、彼女が失踪したことが日を追う毎に重くのしかかり、意気込みが沈んで火が消えたようになってしまっている……。


「……すみません。今日は、もう失礼させていただいてもいいでしょうか?」


 こんな状況だと、単なるお荷物にしかならないことはよくわかっている。これ以上、不安にさせたくない一心で私は立ち上がった。


「もちろんだよ! ごめんね、無理させちゃって」

「いえ、そんなことは……」


 むしろ謝るのは私のほうだと、申し訳なさがこみ上がってくる。少なくともここに来た時は、それなりに気持ちを切り替えて対処できるつもりだったのに……。


「……それでは、失礼します」

「あっ、ちょっと待ちなさい。私も一緒に帰るわ」


 そう言ってみるくちゃんは、広げていた書類を片付けはじめる。同じ学院寮住まいだから、帰る方向は彼女も同じだ。

……だけど私は、首を振ってその申し出を断った。


「……大丈夫。一人で、帰れるから」

「でも……」

「ごめん……みるくちゃん」


 手早く書類をまとめて帰り支度を整え、私は鞄を抱える。そして先輩たちに頭を下げ、高等部の生徒会室を出た。


「…………」


 普段よりも早い時間に通学路を歩くことに、若干の後ろめたさを覚える。

幸い寮までの距離は、実家通学をしていた頃と比べればかなり近くなった。……だから今夜は申し訳ないけど、夕食を食べたら早めに休ませてもらうことにしよう。

そして朝早く起きたら、ルンルンとリンリンを散歩に連れて行く。その後は朝食をしっかりとって、次の日はいつも通りに過ごす――。

 もうこれ以上、誰にも心配をかけたくはない……。


「めぐる……」


 忘れるわけじゃない。……でも、あの子が無事に帰ってきた時のために、私は今の生活を守らなくてはいけないんだ――。

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