無と有の狭間で ―多界記・白琴会編―

お竜

前書き

前書き

これは、とあるきっかけから私が記録することになった長い物語である。


私が実際に体験したことと、人づてに見聞した話を元にして記している。いくつかは古文書の内容からの翻訳である。


文化によって言語や単位の相違などが多々あるが、読者に分かりやすく伝えることを最も重要だと思い、おおむね、私の知っているものに置き換えて表現していることを了承願いたい。


この物語には様々な登場人物がいるが、中でも重要な役割を持っている人物の何人かに絞って、伝えていくことにしたい。


まずは、始まりにして終わり。

私自身が見聞きしたことから、始めよう。

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