第2話中学時代

中学時代


中学時代、一応頭はそこそこ良い方で、学年でもトップ20前後をキープしているので、目立たなくておとなしいけどそこそこ頭が良いから真面目なんだろう、というのが女子の共通認識だった。


それが隣の席になって こうやって話をして親しくなると、第一印象と違う、と必ず言われる、最初はそれがどういう意味か分からなかった。


クリスマスに、1度、席が隣になって親しくなった女子から、「これ、この前の日曜に家族で遊びに行ったときのおみやげ」と言ってキーホルダーやお守りをもらったり、バレンタインデーに呼び出されて「今日はバレンタインデーだから彼女のいない高谷君に義理チョコ」と言って、普通の市販のチョコだけど、一応バレンタインチョコをもらったことがある。


そのころは、クリスマスには好きな男子にプレゼントをあげて告白する。


とかバレンタインデーに手作りチョコとか本命チョコとかをあげる……色々な情報が耳に入っていたし、すでにクラス内で誰が好きとか告白したとか恋バナする女子が結構いて、どういうプレゼントをもらったとか、手作りチョコとか実際に聞いたり目にしていたから、クリスマスにもらう単なるおみやげ、とか、バレンタインデーにもらう義理=市販のチョコは、単に親しくなったからくれたんだ、と思っていたし、お子様だった俺はその言葉を素直に受け止め、家に帰って母さんにおみやげもらったとか、チョコもらったと見せながら報告して、母さんも普通に「あら よかったわね~」


「うん」という会話をしていた。


最初は自分のそういう事に気が付かなかった、だけど、中学2年のバレンタインデーの時に、同じように席が隣になった事がきっかけで親しくなった山田郁。


ちょっとギャルのちょっと派手な積極的な女子から「これ本命チョコだよ、私の事考えて?」と言われ、驚いた。


山田郁と親しくなって、中身はとっても良い子だとわかったし、見た目はちょっと派手だけどかわいくて結構人気者。



中学生の俺にはちょっとエロっぽくて……いいな~とおもっていたから、ホワイトデーにクッキーをお返しにあげて、「付き合わない?」って聞いたら「ありがとう」と言われ、付き合い始めた。


朝は家の距離とか起きる時間も大変だし、遅刻したくないから、一緒に行くのは難しいけど、帰りは都合がつくと一緒に帰ったり、駅前のバクドに行ってコーラとイモ食べながら話したり、休みの日にショッピングモールに行ったりして遊んだ。



  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る