第179話結婚式

 結婚式


 純のウェディングドレス、それはもうこの世のものとは思えないくらい綺麗でショーケースに入れてそのまま一生飾っておきたいくらい、1人ずーっと黙って見ていたら 

「そんなにじろじろ見ないで♡照れちゃう♡」

「ごめん」

 ずーっと緊張しっぱなしのまま、結婚式が終わった。

 いつのまにか終わってしまった。

 初めてのそして何を書いてるかよくわからない歌を歌い、神父さんの言ってることも緊張しまくりで覚えていない。

 でも『はい』とだけはしっかりと。

 指輪の交換もなかなか指に入らず。 

 誓いのキスも唇だけのチュッで終わって、

 ただただ緊張の時間、式が終わってブーケトス。

 顔見知りの仲の良い仲間たちの『おめでとう』のシャワーの中ゆっくり2人で歩いてお散歩、そのままビーチで写真撮影。

 こんな、こんな超絶美人の奥さん・・・・・・それがうれしくて、まだ実感がわかなくて

 でも歩いているとようやく、やっと純と結婚できた。

 実感がわいてくる。

 普通はオープンカーなんかで2人で行ってきまーすとか、そういうのがあるのかもしれないけど、2人ゆっくり歩くのも良いね♡

 披露宴がないから、よくある、お衣替え?はないけど、そのまま控室に戻って着替えて皆のところへ。

 皆でお食事会。

 参加者全員かりゆし(アロハと何が違うの?)シャツ?で全員リラックスリゾートを満喫。

 食事のあとは、洋子さんが、夕食まで2人でごゆっくりと言って、俺達2人は、さっきまでの余韻を、興奮をさますため、クラブラウンジのソファーでコーヒーを飲みながらゆったりした時間をすごす、手をつないで、時々お互い顔を見合ってはニッコリ皆との待ち合わせの時間までゆっくりと。

 食事も終わり、お酒が入り、皆それぞれいろいろな話に盛り上がり、シラフの俺はそれを眺めながら、純を見ると純もこっちを見てはニッコリ。

 そうこうしているうちに各自自分たちの時間。

 おじさん軍団は別のところで飲むらしい

 ほかの皆はホテル内の散策へ。

 俺と純は・・・・・・部屋に戻ることに。

「かっちゃん♡」

「純」2人見つめあってゆっくりキスをする。

 唇が離れて、

「あのね、言ってみたい」

「何?」

「あ・な・た♡」

 今まで見たこともないようなうっとりした顔で俺の首に両手をまわし唇を近づけまたキスをする。

 しばらくして唇を離し

「純?」

「かっちゃんのお嫁さん♡」今度はニッコリ

「そうだね、夫婦だね」

「うん♡」

「何があっても一緒」

「ああ、ずーっと一緒」

 だんだんと純の瞳がうるうると

「うれしいよ、やっと一緒になれた、ずーっと夢だった」

「うん、俺もやっと一緒になれた、今までいろいろなことがあったけど、純と一緒になりたかった」

「うん、わたしも。

 かっちゃん、幸せだよ♡」

「ああ、幸せだね♡」

「うえ~ん」本当に泣き出してしまった

「どうしたの?」

「だって~、本当にうれしいんだもの~」

「そっか、おれも本当にうれしいよ、純、アイシテル、ずーっと愛してるよ」

「うん」

 それから2人は見つめ合いながらゆっくりキスをして、お互いゆっくりと服を脱ぎながらベッドに。

 2人がお互いを求め合い、そしてお互いが受入、ある時はゆっくりと愛し合い、そしてだんだんと激しく今までにないほどの大きな声で全身を使って自分の思いを告げる。

 離れることができないほど1つにつながり、そのまま朝まで。

 それは、まるで克己と純の区別がつかないほど蕩けて1つに繋がったまま2人同時に目が覚める。

「かっちゃん?」

「純?」

 いつものあの薄目を開けたまま微笑むピンク色の純。

「どうしよう、かっちゃんとくっついちゃって離れなくなっちゃった」

「ほんと、くっついちゃったね♡」

「うん♡」

 克己がどんどん元気になると、純はそれに反応し始め、また愛し合う。

 ふと気が付くと、もう10時。

 そろそろ起きようと、2人シャワールームへ、お互いに洗いっこを・・・克己に洗われる度に敏感になっている純が反応し、克己がまた元気に、シャワールームでもまた愛し合い、気づけばお昼。

 2人ともおなかがすきすぎて、とりあえず冷蔵庫の水を飲んで、ようやくロビーに降りると、もう誰もおらず、2人はとりあえずブランチを食べながら、純は洋子さんに連絡すると

「今日はおじさん軍団を見送って、そのまま空港で武村君のお母さんと弟君をお迎えするから、来れるなら来てね、二人だけで仲良くデートでもOKよ♡」

 純がそのまま洋子さんからのRINEを見せてくれたので、

「おやじ軍団は、・・・いいっか。

 武村のお母さんと次郎君はお迎えに行く?」

「うん、それまでは2人でデート♡」

「うん」

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