第117話SIDE純2/4 ―がんばる 腹黒やっちゃった かっちゃんごめんなさい
SIDE純2/4 ―がんばる 腹黒やっちゃった かっちゃんごめんなさい
SIDE純2/4 ―がんばる 腹黒やっちゃった、かっちゃんごめんなさい
それから、私はかっちゃんのバイト先の塾に直接うかがって、バイトしたいけど、募集しているか聞いてみた。
これから受験シーズンで、今の体制ができているから、今は募集していない、と言われた。
年明けにもまた来てと言われたので従うしかない。
じゃあ、もし欠員ができたらバイトできますか?
と聞いたら、はい、との事。
それと、同じ学生のバイトで、春から就活するのでやめる予定の人でちょうど同じ大学の3年生がいるとのことだったので、その後任として今から申し込みたい。
もう何でもよい、そう思って、雑用でもかまわないから、そういう仕事があったらすぐにでもしたいのでお願いして、年明けにまた来ますと言って帰った。
25日、私は1人で部屋に、かっちゃんと一緒にあそんだ時の写真を見ていたら、オートバイの音が、かっちゃんだ!!
かっちゃんのオートバイは外国製のレースに出るようなオートバイ、他のどんなオートバイよりも甲高くて大きな音がするから、すぐにわかる。
あわててカーテンを寄せて、窓を開け、周りを見たけれど・・・結局かっちゃんを見る事ができず、何もない25日。
後日、いっちゃんが教えてくれたんだけど、
25日、かっちゃんは、クリスマスはサークルの女子と4人でカラオケ、3人がミニスカサンタの衣装でかっちゃんにサービスしていたのを聞いて、そんなの私だったらかっちゃんにもっと色々な事してあげてもっと楽しませたのに・・・。
いっちゃんが、私は1人で家にいる って言ってくれたみたい、いっちゃんありがとう。
やっぱりあのオートバイの音はかっちゃんだ!!・・・いつでもピンポン押していいんだよ、すぐに出るから、ねえかっちゃんピンポンって・・・会いたいよーーー
カラオケはあの人も一緒だったんだ・・・・・・気になるよ、そんなに仲良くしてるんだから、そのうちかっちゃんの事好きになっちゃう、きっと・・・苦しいよー。
大晦日も正月もかっちゃんは1人だって、よかった。
去年までは一緒に初詣に行って‥‥‥楽しかったな~、今年こそは晴れ着で一緒にって思っていたのに・・・
あっ、かっちゃんのオートバイの音、通り過ぎて・・・1人?さびしいよー
年明けにさっそく塾に行って 履歴書を提出した。
まだ採用できないけれど登録してあげる。と言われ、絶対来ますからお願いします。
今日、これから、就活で辞める予定の 同じ大学の3年生が来ると聞いたので、待って、お話した。
大学3年の彼女はとってもかわいらしい子で、私に会うなり「えっと・・・村井さん?」
「はいそうです。はじめまして」
「はじめまして西田です。よろしくね」
私の名前を知っていた。
「あなた、大学の後輩よね、雑誌でもテレビでもすごいわね、うちの大学って地味ってイメージがあるから、あなたの活躍がうれしいわ」
「ありがとうございます、でも、その仕事は辞めて、ここのバイトがしたくて、西田さんの後任になりますので宜しくお願いします。」
「まあ、そうなの、なんかもったいない気がするけど」
「いえ、こちらのバイトの方がずーっと重要だと思ってます」
「あら、どうして?塾のバイトって大変よ、不人気なんじゃない?」
「実は、同じバイトの高谷君って知ってます?」
「ああ、たしか、高田大学の?」
「はい、実は、私の彼氏なんです」
かっちゃんごめんなさい、でもどうしても・・・
「そうなの、知らなかった・・・フ~ン」
「どうしたんですか?」
「いえ、ちょっとね 」
「教えてくださいよ」
「いや~、確か彼と同じ高校のクラスメイトで竹下さんって子と仲良くしていたから
聞いてない?・・・ごめんなさいね」
「・・・はい・・・」
「そっか、竹下さんは・・・クラスメイトだったのかな~、ふ~ん」
「竹下さんは私も知ってます、2年の時に同じクラスだった子です」
「なんだ、知ってたんじゃない、そっか、村井さんが高谷君の彼女なんだね」
「はい、だから一緒のバイトをして驚かそうと思って」
「じゃあ、内緒?」
「はい」
「楽しみね」
「はい」
「じゃあ、私、ちょっと早めに辞めても大丈夫かな?」
「はい、私は今すぐでも平気です」
「そう、じゃあ、今のクラスが終わったら、辞めてもいい?」
「いつごろですか?」
「1月いっぱいで終わるから、私も1月いっぱいまでにしようかしら」
「はい、大丈夫です」
「じゃあ、社員の人にそう伝えておくから、2月からよろしくね」
「はい、がんばります」
「彼氏、びっくりするね」
「楽しみです」
「がんばって」
「ありがとうございます」
先輩と話して良かった、早ければ2月からこのバイトができる。
でも竹下さん、って2年の時、五条君達と一緒にいた時の竹下さん?
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