第21話村井さんの水着、バイクの事がばれる2

 村井さんの水着、バイクの事がばれる2


「えっ?」


「いっちゃんから聞いて知ってるのよ」

 

武村は誰にも言わないって言ったのに・・と思いながら、しょうがない。



「‥‥‥うん、バイク」


「後ろに乗せてよ」


「えっ」まさかそんな事を言ってくるとは思わず、かなり驚いた顔をしたようだけれど、そんな俺に対しいっこうにかまわず、絡んでくる。


「だから、後ろに私を乗せて帰るの」


「でも・・・」


「学校にばれたらどうなるの?」


武村の幼馴染は武村みたいに脅してくるんだ、


「・・・はい」


「そう、わかればよろしい」


結局、脅され、グイグイ押され、村井さんを乗せて帰る事になった。


実はあの事件から何回も武村を後ろに載せる事があったのでなるべくじゃまにならないダックテイルのメットをメットホルダーにつけっぱなしなので、タンデムはできるけど、まさか村井さんを乗せるとは思わなかった。


しぶしぶ村井さんとバイク置き場に行って、俺のリュックを背負ってもらい、俺のメットを村井さんに渡し、チンベルトを俺が調整して、俺はその半キャップ(ダックテイル)をかぶり村井さんを後ろに乗せた。


「バイクは乗った事ある?」


「ううん、初めて」


「じゃあ、思いっきりしがみついて、俺と体を一体にさせて」


「うん」 村井さんの胸が俺の背中に当たるんだけど、それが思いっきり・・・感触がすごい・・・・女の子の胸は俺だって何度もさわった事はあるけど(経験人数1人だけど)・・・ 


一瞬にがい思い出がよみがえって・・・でも、今、相手が村井さんと思うと・・・。


水着の試着で着痩せすることがわかって、それが思いっきり大きな胸で、なんとか前が膨らむのを理性で抑えてたんだけど、こんな事でその感触を味わうとは・・・・


なるべく関わりたくないと思っていた村井さんの住所を聞いて、スマホに入力し、ハンドルにあるホルダーに装着、村井さんの家まで無言で走る(武村の家の近くだからスムーズに行けるけど)。


最初に住所を聞こうとしたら、また村井さんのS気が爆発する


「え~何~、私の家の住所~、ストーカーする気~」


「いや、バイクで送るのに、マップ登録する必要があるから」


「ふ~ん、そう言って何人の女の子の住所聞き出したの~?」


「そんな事してないよ、バイクの事知ってるの武村と村井さんだけだから、だいたい武村には誰にも言わないって約束したのに、村井さんが知ってるのに驚いたって言うか、武村を恨んでいるんだ」


「そう、でもいっちゃんにばれちゃったっていう事は私にもばれたって事なんだよね~」


そのままバイクで村井さんの家の前について、村井さんを降ろし、そこでバイバイ

「今日はありがと、明日寝坊しないでね」


「はい・・・うん」


「じゃあね、あっ、そうだ、また乗せてね」

そう言って手を振って門の中に入って行った。


俺はそのままバイクで家に帰って、自分の部屋のベッドにダイブ、今日は疲れた・・


村井さんと武村って幼馴染で思っている以上に親しいのに、何であの2人は付き合わなかったんだろう、村井さんは他に彼氏がいるんだよな~、 とか色々考えて・・・・・・


明日はプール。なんか2日連続で思いっきり疲れそう。


そうしているうちに、母親が夕ご飯だよと声をかけられ いつもどおり普通に食事して、母親に明日友達とプールに行くからと言って自分の部屋に入り、いつも通りに寝た。


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