第20話村井さんの水着、バイクの事がばれる!

村井さんの水着、バイクの事がばれる1


次の日、俺の持ってる海パンは中学2年の時のものしかないので、さすがに新しい海パンじゃないとサイズ的にも難しいし、デザインも古い。


ショッピングモールに買いに行くことにした。


1人行動の俺は、2人にはその事を言わず、当然1人バイクでショッピングモールにいる。


午前中にスポーツショップ中心に見て歩いて、適当に海パンやキャップ、タオル、目薬など必要な物一式を買って、用事を済ませ、ちょっと早いお昼、フードコートでハンバーグステーキを食べ終わるころ、


「あれ? 高谷君?」村井さんだ、1人?


「あっ、村井さん、どうも・・・デート?」


「違う、・・・1人」どうして曇った顔をするんだ?


「えっ、1人で来てるの?」


「うん」


「どうして、1人なの?」


「えっ、おかしい? 」


「うん、村井さんが1人って、彼氏か友達と一緒だと思った」


「ふ~ん、やっぱり、彼氏が気になるんだ~」


「だから、違うって、村井さんだからだよ」


「何? 『村井さんだから』って?」


「いや、村井さんが出かけるって言ったら、彼氏とか友達がいるんじゃないかって思っただけです」


「そう?でも1人よ」


いつもの村井さんじゃない、暗い・・・・・・


なんか俺、聞いちゃいけない事聞いたのか・・・・・・


「ふ~ん」


「高谷君、今暇?」


「まあ、買い物は終わったから、あとは帰るだけ」


「そう、じゃあ私の買い物付き合ってよ」


「えっ、俺が?」


「そう、俺が」


「俺、必要?」


「そう、必要」


「・・・・・・」


「と言う事はOKっていう事ね、じゃあ、それ食べたら行こっか」


「村井さんは何か食べないの」


「そうね、じゃあ、何か食べようかな、ちょっと待っててね」


そう言って、村井さんは、たこやきとコーラを買って、 俺の隣に座った


「えっ 」


「何?」


「なんで隣なの?」


「いいじゃない」


そのままたこやきを食べはじめ、

「ふっ、ふっ、あっつ・・・・・・」


「ほら、高谷くんも」そう言って、つまようじにたこやきを刺して、俺の口の方にもってきて、そのまま口の中に押し込んだ


「んーーーー」 これって、ちょっと間違えばカップルの『あーーーん』だよな。


そう思いながら、たこやきを1個食べて、こんな美人から‥‥‥既に彼氏がいるんだけど‥‥‥でもこんな美人に、あーーん‥‥‥めっちゃくちゃおいしい‥‥‥


食べ終わったところで、「ちょっとトイレ」と言って、トイレに行ってから戻ると、村井さんもトイレに行ったらしく、すこし待っていたら村井さんが戻ってきたので、村井さんの後ろをついて行った。


「何後ろ歩いてるの?」そう言って俺の腕を引っ張って、横に並んで歩く・・・彼氏に見つかったら問題だよな~


そうしていると、女性の水着売り場に・・


「村井さん、ここ水着売り場だよね」


「そうよ、私の水着買うの」


「‥‥‥」


「ははーん、おじけづいたな、買いもの付き合うって言ったわよね」


「はい」


「ちゃんと、試着したところ見て評価しなきゃダメよ」


「・・・はい」


そう言って、俺の手を引いてどんどん店の奥に入って行った。


この気まずい雰囲気の中、村井さんはニコニコしながら色々な水着を手に取って

俺に見せる「どう?これなんかいい感じ、これはちょっと子供っぽいわよね、これきわどい・・・・・・」ドキドキ


その中から水着を4着ほど手に持って、店員さんに声をかけ試着室に行った。


その場でもぞもぞしていた俺に向って、


「ほら、試着室に行くわよ」と言って手をつかんで引っ張って試着室の前に立たせる。   


「高谷君、これなんかどう?」そう言って試着室のドアを半分開いて手招きするので、おそるおそる半分空いたドアを除くと、胸元と背中がざっくり割れ、胸のすきまが結構露出したワンピースを着て俺の前でポーズをとる。


村井さんって着痩せするんだ・・・・・・そういえば女子体育の姿なんて1度も見たことがなく、突然こういうのは刺激が強すぎる。


「うっ、うん、ちょっと胸のあたりが大胆すぎるかな~」


「そう? これくらい谷間が見えた方が良くない?」


「ちょっと・・・・・・」


「そっか、じゃあ次ね」そう言って試着室のドアを閉め、また別の水着に着替え

「これはどう?」


今度は白地に大きな花模様のビキニ、本当に村井さんってエロイ体でスタイル最高、こんなに胸が大きいんだ。


次に花柄でフリルのついたセパレートは、村井さんにはちょっと子供過ぎて・・・でも似合う。そして最後に黒いビキニ、これがすごかった、同じ歳には見えない大人の色気がムンムン。


村井さんは俺の反応を見て


「そっか、これが一番・・・・・・か~」


村井さん、本当に黒のビキニ買っちゃった。


「こういうのって普通彼氏と一緒に買うんじゃないの?」


「・・・・・・・そうね・・・・・・」


村井さんは何故かまた、気まずそうに答える。


水着を買って、それから色々な雑貨屋やアクセサリーショップなどに付き合わされ、休憩と言ってフードコートでアイスを食べることになった。


「高谷くんのアイスおいしそうね、ちょうだい」そう言って、アイスを持ってる方の手首をつかんで自分の口の方に持っていき、俺のアイスを一口食べた。


そして、「変わりに私のアイスを1口あげる」そう言って、自分のアイスを俺の口に近づけ


「イヤイヤそれはまずいでしょ」と言うと


「あれ~高谷君ひょっとして間接キスとか考えた~? あのね、お子様じゃないんだから、これくらい大丈夫よ」そう言って平然として俺にアイスを食べさせ、その味に満足そうな顔をしている。


やっぱり年上の彼氏持ちは経験豊富!やることが違うな~と思いながら、結局この日は村井さんに付き合わされ、夕方帰る事になった。


「じゃあここで」そう言うと


「何言ってるの、帰りの電車も途中まで一緒でしょ」


バイクの事は学校では、武村しか知らないし、他の誰にも教えたくない。


「いや、俺、ちょっと違うルートで帰るから」


「ひょっとして、バイク?」



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