第119話SIDE純4/4 ー バイト先で やっと・・・

SIDE 純4/4 -バイト先で やっと・・・

 SIDE 純4/4 -バイト先でやっと・・・


かっちゃん、早く会いたいよ。

塾の教員室の奥の会議室に、子供達の答案用紙が箱いっぱいに、この採点をする。

採点にはかならずコメント、そのやり方を教えてもらい、1人で採点していると・・・・

かっちゃん…やっと会えた…そのまま抱き付きたかった…どうしよう泣きそう。

そんなに驚かないで、イヤな顔しないで、お願い、ね、私の手を見て? あの時の指輪、あれからずーっとしてるんだよ。

指輪を見たけど、違う反応・・・終わってから話そうとしたら、逃げるように走って帰って行っちゃった。

明日、がんばろう。

 社員さんとお話していたら、黙って私の横を通り過ぎて行っちゃった、悲しいよ・・・ 

お昼は昔みたいに、手をひっぱって行ったけど・・・。

終わってから塾の裏の方に行くのが見えた、やっぱり、久しぶりのバイクの後ろ・・・

かっちゃんに抱きつく・・・あ~久しぶりかっちゃんの感触、かっちゃんの匂い。

でもかっちゃんの反応が・・・・・つらいよ。

明日は、大切にしまってあったカチューシャも付けて、ねえ、見て、カチューシャと指輪はあの時のだよ って。

私の気持ちも体も全部あの時まま、変わってないよ・・・最後までちゃんと言えなかった。

明日こそは、もう一つの方のカチューシャ、全然眠れなかった。

今日こそはちゃんと言おう、謝ろう。

お昼も、帰りもずーっと無言だった。

帰り、家の前で、あの思い出の公園に誘ったら来てくれた・・・あ~やっと言えた、聞いてくれた・・・うれしいよ。

かっちゃん、大好きなんだよ・・・涙が止まらないうれしくてうれしくて・・・

泊って!? ね?! 大丈夫! お義母さんはもう知ってるから、

今夜は帰さない・・今までの分、全部償うから。

他に目が向かないくらい私に夢中にさせる!

あ~、うれしいよ~、いままでで一番うれしい、かっちゃんを取り戻せた。

へへへ 今日は大丈夫な日よ・・やっぱり、直に・・・直接かっちゃんがほしい・・・全部ほしい・・

かっちゃんなしじゃ生きていけないよ~

だって、離れてて確信したの、かっちゃんなしじゃあ生きていけない、本当に好きなんだって、まだ若いんだから? 違う、本当に好き、大好き、愛してるの。

だからもう絶対離さない、何があっても、腹黒でも、重いって言われても。

これからは!!

ちゃんと、全部話して 謝って・・・贖罪。



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