第63話修学旅行4
修学旅行4
修学旅行4
鴨川のカフェでランチをしながら、田代さんが俺に
「ねえ、高谷君ってオートバイに乗ってるんだ~」
「えっ」 純を睨むと、純は、シュンと下を向いて縮こまっている。
「大丈夫、秘密は守るから」
「ああ、乗ってる」
「なんかすごいのに乗ってるの?」
「いや、見た目は細くて、軽そうなやつだよ」
「でも、外国製って」
「ああ、まあそんな感じだよ」
「ふ~ん」
「ねえ、純って他に何か言った?」
「 うん、高谷君って皆はバカにしてるけど、実は頭が良いって話」
「あちゃー、それも話たの?」
「そう」
「ハハハ、別に隠したかったわけじゃないんだけど、バイクの事もあるしいちいち皆に説明するのも面倒だから、本当に仲が良くなった人だけにしか言ってないから」
「でも、高谷君っていろんなことやってるし、いろんなこと知ってるよね、どうして?」
「いや、そんな事ないと思うよ」
「そう? オートバイでしょ、音楽でしょ、それから菅井君達とアニメとかの話もしてない?それに勉強も」
「あー、俺、ほら、部活してないし、友達も少ないから、だから皆で遊ぶことないんだよ、バイクと予備校があるから、カラオケなんか1回しか行った事ないし、ゲーセンもほとんど行かない。
スマホゲームとさんてんどうゲームは家で少しやるだけだし、音楽はスポーティを流してるから色々聞いてるだけ、アニメは息抜きに見て興味をもったらラノベて感じ
だからバイクと勉強と音楽とアニメ、ラノベって感じ、あっ、今は純との時間が一番大事ですよ」
「あれ、なんか熱いな~」と中野さんが言うと 純がにっこり、復活した。
「ハハハ」
そんな話をして、鴨川、祇園のあたりの観光地を回り、雑貨店で色々買ったり、3人はとても充実していたようだった。
集合時間の1時間前、約束のバクドでコーラを飲んでイモを食べていると、満足そうな顔をして、でもクタクタに疲れた菅井と土屋がやってきた。
今日行ってきた兄の話は帰りの新幹線で聞くことにして、伏見稲荷と祇園の街並みと歴史の話をして、それでレポートを仕上げるという事でつじつま合わせをして、集合場所に。
帰りの新幹線では、今日行った兄の話を聞いて、俺は「へ~、すごい」の連発、2人は
それから、兄マットにも行って色々買ったみたい、兄マットは東京の方がたくさんあるからわざわざ京都で・・・とも思ったけど、京都限定があったらしく・・・そういう感度はすごい。
女子3人は廻りに聞こえない程度の声で、でも色々な話をしていたようだ、純が女子とこれだけ仲良く話しているのは、今までなかったかもしれない。
東京について、駅で解散、2人で帰る。
最初は6人一緒だったけど、途中から2人に、この日は2人とも疲れているし、荷物もあるのでそれぞれの駅でお別れ。
そういえばこんな別れ方って付き合ってから初めてかも。
そう思うとちょっと寂しくて、家に帰ってから、スマホを見ると純からRINEで「会いたいね」って、結局バイクで純の家に、いつのまにか×××で天国へ。
ヘトヘトになって、帰って、爆睡。
ちょっとトラブったけれど、純にも友達ができたし、なんだかんだ言って楽しかった。
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