第40話文化祭2/4 -けじめをつける1/3

 文化祭2/4 -けじめをつける1/3


2日目の最終日、昨日と同じく荷物運びをして、食堂前に行って 武村に会って・・・・


のはずが、荷物運びが終わった時、3年の男子が純に絡んでいた。


「村井さんの休憩っていつ?」


「えっ、どうしてですか?」


「休憩時間、一緒に回ろうよ」


「いえ、他に約束がありますから」


「じゃあ、その次の休憩時間に一緒にまわろうよ」


「ごめんなさい」


「えー、いいじゃん、須藤と別れたんだろ」


「須藤君とは別れたけど、あなたとは一緒に回りません」


「なんで、いいじゃん、一緒に回るくらい」


「すみません、他に一緒に回る約束がありますから」


「じゃあ、そいつと一緒に回ろうよ」


そこにあいつが、


「おい!」


「あっ?」振り返ると須藤=元野球部主将の元カレ須藤が後ろに立っていた。


「須藤じゃん、何?別れたんだろ」


「別れてない、俺の女に何すんだ、さっさと行け」


「なんだよ‥‥‥」そう言って3年が消えていった。


(やっと動き出した、お前の女? 違うだろ、俺の彼女だ!) 


「須藤君」


「純、話がある」


「私は何もありません」


「いいから」といって純の腕を掴む


「やめてください」


「おい、山下、純借りるぞ」「はい どうぞ」


トップカーストの中の野球部の山下に声をかけ純を無理やり連れて行った。


なんでお前が許可するんだ・・・と一瞬イラっとしたが、俺はあわてて、廊下にでた。


須藤が純を連れて行く横を、すれ違いざまに、純に


「大丈夫、ついて行くから」 


そう言って素通りしてすぐ振り返り、武村に電話した。


「武村、純が須藤に連れて行かれた、頼む助けてくれ」


「おお、また“貸し”な」


「うん」


俺は、そのまま知らん顔して、純の後をつける。


おそらく野球部部室の近く、体育用具倉庫 この前純が・・・・・・のところ。


人混みのなか、なんとか跡をつけて行くと、案の定体育用具倉庫の入り口にやってきた。


スマホを録音いや録画モードにして、じーっと聞いていると、


「純、いつお前と別れたんだ?」


「言ったわよね、しばらく離れたいって、そうしたらあんなひどい事して、もう無理でしょ」


「あっ? 何言ってるんだ、お前は俺の女なんだ、俺のものだって言ったろ、別れるなんて許さないぞ、誰なんだ、そいつの名前言え!」


「いや!もう関係ないでしょ」


「お前の彼氏が誰なのか、この前と同じようにわからせてやろうか?!」


「いや、やめて!」


須藤は純の腕を掴んで、倉庫の中に入ろうとしたので、やっぱ出て行くしかないんだと思いながら、声をかける


「須藤さん、ちょっと待ってもらえますか?」



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