第41話文化祭3/4 ーけじめをつける2/3
文化祭3/4 ーけじめをつける2/3
「誰だ、お前」
「かっちゃん」
「須藤さんに名乗るほどの者じゃないんで」
「あのな~、俺と純の問題だから、部外者はあっちに行ってくれないか?」
「あの~、もう部外者じゃないんで、純は俺の彼女で、須藤さんが部外者なんですけど」
「お前か、純が気になるって奴は」
「いえ、気になるっていうんじゃなくて、もう既に純の彼氏なんです」
「あー? 純の彼氏は俺だ」
「いえ、違いますよ、ね、純」
「うん、かっちゃん、助けて」
「ほら、須藤さん、純が助けてって言ってますよ、このままだと須藤さんまずいですよ、 卒業前に退学は困りますよね」
「はーっ? お前、何言ってるんだ?」
「えーっ、だって、助けてって言ってる2年の女子を無理やり倉庫に中に連れ込もうとしましたよね、それって、退学レベルですよ」
「そんなことしてねーよ」
「でも、ほら思いっきり腕掴んでるじゃないですか」
「つかんでねーよ」
と言って離したので、すぐに純の腕を掴んでこっちに引き寄せる。
「はい、ご苦労さま。じゃあこれから先生呼びますけどそのまま待っていてくれますか」
「はーっ? 何言ってるんだお前」
「何、って先生呼んで事情を話すんですよ、この前純にした事も含めて、で須藤さんに学校辞めてもらうんですよ」
「・・誰がそんな事信じるんだ、えっ?」
「誰って、目の前に被害者がいるんですよ、被害者に証言してもらうんです、じゃあ今から電話かけるんで、そのまま逃げないでくださいね」
「やめろ」
「えっ、どうしてですか?」
「大学に行けなくなる」
「そうですよね、きっと推薦取り消しですよね」
「困るんだ」
「いえ俺は困らないです」
「俺が困るんだ」
「いや~、そんなの関係ないんで、ていうか、そういう事する奴には、早く学校辞めてほしいんで、」
「どうすればいい」
「じゃあ、質問の答えてもらえますか」
「ああ、」
「純が、しばらく距離を置きたい、って言った時、須藤さんは、この倉庫で純に暴行しましたよね、それってどう思います?」
「それは、純は俺の女だから」
「えっ? だから、何してもいいんですか?」
「俺の女だから、それにいつもやってたこと同じだろ」
「いつも、純に暴行してたんですか」
「いや、いつも抱いてたから」
「それって、いつも純とS〇Xしてたってことですか」
「ああ」
「いつも無理やりS〇Xしてたんですね」
「俺の女だから、俺がしたい時にして問題ないだろ」
「それで、倉庫に連れ込んで無理やり犯したんですか?」
「自分の女にやって何が悪いんだ」
「悪いに決まってるじゃないですか、須藤さん、あなた2年の女子を倉庫に連れ込んで無理やり犯したんですよ、それ犯罪ですよ」
「なんでだ、俺の女なんだから違うだろ」
「はあ?じゃあ、警察の人に聞いてみますか?」
「やめろ」
「どうして?」
「いいかげんいしろ」
「はあ?いいかげんにしろ?別にいいですよ、須藤さんは今から学校辞めて、体育推薦取り消しになる人ですから、じゃあ、先生に電話しますね」
と言って武村に電話をかけた。
「高橋先生ですか、先生って今生活指導されてますよね」
武村はここから少し離れて俺達を見ていながら、俺からかかってきた電話で、
俺が武村に『高橋先生・・・』と言っているので、―――――
「はあ?お前何言ってんだ?」
/////////////////////
「やめろ・・・わかった、あやまる」それを聞いて、
「武村が髪の毛の事で先生に謝りたいそうです、はい、はい、あとで詳しくご説明します、ありがとうございました」
須藤に向って、電話を切ったスマホを見せた
――――――「「おい・・・プープープ―」」
((お前、須藤相手に何やってんだ?))
須藤に向って、
「須藤さん、これから何すればいいかわかりますか」
「あやまる、俺が悪かった」
「誰にあやまるんですか、何が悪かったんですか」
「純、悪かった」
「それで、これから何をするつもりですか」
「しばらく、距離を置くよ」
「はあ?何言ってるんですか?」
「だから、純の言う通り、しばらく距離を置く」
「須藤さん、あなたわかってますか?もう純はあなたと関わりたくないんですよ」
「純は俺の女だ、だからしばらく距離をおいて、気持ちの整理ができたら、ちゃんと付き合おうと思う」
「だ・か・ら、純はとっくにあなたと別れてるんですよ」
「俺はまだ別れてない」
「じゃあ、今すぐ別れてください」
「それは、俺と純の話で、お前には関係ない」
「純」そう言って、純を見ると、純はひどく落ち込んだ顔で
「須藤君、もう私の前に現れないでください」
「なんでだ、俺と純は付き合ってるんだろ?」
俺は純の手をしっかり握って、純の目を見た。
「あの時、終わりました。今カレと付き合ってます」
このままじゃ、こいつはずるずると引っ張るだろう と思い
「須藤さん、いいかげんわかりませんか?あんな事してまだ付き合ってると思ってるんですか?」
「何でお前なんだ、」
「そんな事、もうあなたに関係ないでしょ、それに誰と付き合うかを決めるのは純ですよね、いい加減にしてくださいよ」
「何?」ムっつとして怒り顔で俺を思いっきりにらんで1歩前に。
「そうやって、俺をボコるんですか?いいですよ、学校辞める覚悟があるなら」
「・・・・・・」
「もういい加減、自覚して、どっか行ってください」
「・・・・・・」
「どうするんですか、消えますか?それとも学校やめますか?」
「わかったよ」
「それだけですか?」
「えっ?」
「誰か他の人を使って純に何かするとか考えてませんか?」
「そういう事はしない」
「陰で、純の悪い噂、流そうとしてませんか」
「いや、そういう事はしない」
「約束ですよ、」
「ああ」
「ああ、じゃないですよね、ちゃんとした言葉でお願いできますか」
「しないよ」
「そうですよね」
「言質とりましたよ、守ってくださいね、今までの会話録音してますから、何言ってるかわかりますよね」
そう言ってスマホを見せる。
「ああ」
「はいー?」
「はい、わかりました」
「はい、そうですね」
「じゃあ、おとなしく消えてください、二度と純には近寄らないで下さい。その時はどうなるかわかりますよね、お願いしますね」
「あ、それと、因果応報って知ってます?須藤さん次第で、もしこれから須藤さんに彼女ができた時・・・わかりますよね、俺、明日からずーっと須藤さん追っかけますからねー」
「くっそ」
「えっ? 今なんて言いました?」
「いや、なんでもない」
「それじゃあ、消えてください。二度と純の前に現れないでください、さようなら」
すごい顔をして、須藤が去って行った。
俺は緊張が一機にほどけ、その場に座りこんでしまった。
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