第72話5+1人で夏休み - プール2 -

5+1人で夏休み  ープール2ー

5人で夏休み  ープール2ー


6人は、去年と同じ所へ、今回は予約していたので、ビーチチェア6人分、ずらーっと横1列。真中は田代さんと中野さん両端が武村と俺、それぞれに荷物を置いてビーチチェアに寝転ぶ、それぞれにビーチパラソルが付いているから日差しもOK。

「うわ~ これがそのコーナーなんだ、なんかリゾートって気分ね」

「ほんと、知らなかった。いつもレジャーシートだったから」

「そう、ここ、いいでしょ」

「うん、前にある波プール見ながら、波の音、そして、このテーブルに飲み物置いて、ゆったり気分でいいわね」

「ねえ、去年は高谷君と村井さんがここに来たのよね?」

「うん、いっちゃんと3人」

「えーっ 武村君、おじゃま、だったんじゃないの?」 

武村が向くっと起き上がって田代さんの方を見たけど、純がすぐに答えたので、武村はまたビーチチェアに寝そべった。

「ううん、まだ付き合う前だったから、いっちゃんがいたから誘えたんだ~」

「ふ~ん、でももうデート気分だったんでしょ?」

「うん♡」

「いいわね~、こんなところでデートって」

「そうなの、プールだけどリゾートに行った気分で、・・・へへへ」

「ハイハイハイ」と田代さんと中野さん。

反対の端を見ると、武村と恵ちゃんは2人だけでしっかり話をしていた。

落ち着いてから、プール巡り、そしてウォータースライダーに。

中野さんが「こういう時、私達だけ女子2人ってちょっと寂しいかも」

「まあ、それは大学生になってからっていう事ね」

「そうね」そう言って2人が穴の中へ

去年は友達?今年は恋人「じゃあ行こうか」「うん」

『キャー』 と楽しそうな悲鳴、今年は出口では綺麗に着水、でも2人とも去年の事を覚えていて、立ち上がって、2人見つめあってキス、

田代さんたちが、ちょっとびっくりしてこっちを見てる。

唇を離して純が「去年できなかった続き」

「うん」2人でにっこり。

「あら~2人の世界に入ってる~」

あっ、と思って、振り向くと田代さんと中野さんがニヤニヤしながらこっちを見て、

「すみません」と思わず謝ってしまい、

「ううん、いいのよ、お似合いだから」




  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る