第165話今度こそ本当の婚約

今度こそ、やっと、本当に婚約

今度こそ本当の婚約


夏休みも終わり秋から冬に、1級の試験も終わり、クリスマス。

最初は夏休みにしようかって相談していたけど、勉強もあるし ちゃんと1年後には結婚するんだからって、純を説得? という事で、いよいよクリスマスイブに婚約。

色々なしきたりがあるかもしれなけど、とりあえずそういうのは正月明けにすることにして、純の家に全員集まった。

うちの妹と純一家とは初対面。

純のお義母さんと

「はじめまして、うちの兄がお世話になっております」

「いえいえこちらこそ、克己さんにはうちの純がとてもお世話になっているのよ、本当にありがとう」

「さやかちゃんって帝都大学に通ってるの?すごいわね」

「いえ、兄が中学受験に失敗して、私も中学受験で第一志望に落ちたんですけど、私の通っていた学校はそういう人が多くて、学校もそれを意識して、毎日勉強ばっかりで、だから、2人分のリベンジと思って、がんばりました」

「そう、えらいわね、お兄さん想いなのね」

「まあ それほど思ってはいないんですけど、一応あの時結構ショックみたいだったから・・・、でも純さんを家に連れてきたときはほんとびっくりしました。

それだけであの高校に行ったのが運命というか、兄は最大の幸運をつかんだって思いました」

「あら、そう そう言ってくれるとうれしいわ」

「はい」

「さやかちゃん、久しぶり」

「あっ、純さん、おひさしぶりです、兄がずーっとそっちでお世話になってます」

「うん、紹介するわね、うちの妹の恵、あなたと同じ年よ」

「はじめまして、妹の恵です」

「はじめまして、克己の妹のさやかです」

「さやかさん 帝都大 ってすごいですね」

「いえいえ そんな事ないです。というよりそのおかげでまともに彼氏ができなくて、

 そんな事より、もう婚約してるって聞いて、羨ましくて、兄と純さんを見ていると、幸せそうで、羨ましいな~って、恵さんもいいですね~婚約なんて」

「そう?ありがとうございます」

「私なんか、このまま一生結婚しないで、仕事が人生 ってなっちゃうのかなって思うんです。好きな人ができて、いっぱい幸せになりたいのに、まわりはそんな幸せいっぱいでとてもうらやましいです」

「まあまあまあ そういう話はあとにして」と両親が間にはいって

さっそく2人で皆に挨拶

「本日は、私達の婚約のためにお時間をいただきありがとうございます。

高校2年から付き合い始めて、途中ちょっとありましたが、こうやってめでたく婚約する事ができました」続いて純が

「来年の結婚に向けてこれからより一層仲良く、そして1歩づつ家族として前に進んでいきたいと思いますので、皆さん温かく見守ってください」

そうやって、婚約パーティが行われた。

途中から武村も参加してきた、なんで約束の時間どおりに来なかったか聞いたら

恵ちゃんが、最初は家族だけの方が良いだろうから、って。まあ武村らしい。

武村を改めて俺の両親に紹介をして、武村は自分の会社に来てもらうことに感謝している旨、お礼を言っていた。

母さんは、うちの克己は平凡人間だからかえってよかった、安心だと。

それに純ちゃんも一緒だからって武村に感謝していた。

いつのまにか純のお義母さんと俺の母さんの間で、俺の本格的な引っ越しの話が決まっていた。

夏休み前にチラっと言われて、母さんとお義母さんにその件で相談してから、身の回りの必要品だけ少しづつ持っていき、ほとんど純と一緒にいたけど、それでも週に1日は家に実家に帰っていた。

2人の事を汲み取ってくれたみたいで本格的に業者にお願いしてお引越し。

これからは 俺は実家にはたまに帰るけど 基本日帰り。それと車を使う時くらい。

婿養子ではないけど、母さんもお義母さんも「マスオさんと同じよ」って。

その日も当然のごとく、俺は純の部屋に泊まって、31日に実家に帰り、

独身最後の年越しを実家で過ごす。

もちろん、クリスマウイブの夜、2人きりでちゃんとプロポーズ。

「純、俺と結婚してください」

「うん、今度は本当にほんとだね♡」

「ああ、本当にほんと 結婚しよう」

「うん、へへへ、かっちゃんのお嫁さんだ~♡」

「ハハハ、純ダイスキだよ」

「私も大好き♡」この後は当然純がトロットロになるまで×××俺もメロメロに・・・・ふにゃふにゃ・・・そして何時見ても、何度見ても、大好きな顔、俺だけが知ってる純の顔。





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