第60話修学旅行1
修学旅行1
修学旅行1
修学旅行まで、必要な物を買いに、2人バイクで出かけた。
いつものショッピングモールで、修学旅行で着る服、ホテルなんかで着るスウェットやアメニティ、雑貨など。
純が2人の仲を暴露したおかげで、すっきり。純は正々堂々と俺の腕に絡んでくる。
身長があまり変わらないから、その恰好で歩くのはちょっと苦しくて、思わず「俺がもっと背がたかかったらな~、180くらいあればな~」というと、純が悲しい顔をして、「そんな事ない、今のままでいいの、かっちゃんがいいの」
まずかった、前カレの事を言ったと思っただろう、必死に否定する純に申し訳なくて
「いや、そんなに思ってないよ、俺はこの格好がうれしいんだけど、純がちょっと大変かなって思っただけだよ」あまり良い言い訳じゃない。
「ううん、平気だよ、ずーっとこのままでも」
「そっか、じゃあ、このまま歩こうか」
「うん」
なんとか切り抜けたけど、純はかなり前カレの事を気にしているようなので、発言に注意しなければいけない。
ただ、何かあれば、人前を気にせず、唇にキスしてくるのは、さすがに恥ずかしく、その事を
純に言うけれど、もう皆知ってるんだから大丈夫だよ って自信満々に言ってくるので
俺も開き直って、頬にキスを返すと、思いっきり喜んで、『クチ!』って言ってクチビルを突き出して、そんな純を見て1人幸せな気分になって・・・純のデレデレがどんどんすごくなって、その影響で俺も純に積極的になっている。
行きの新幹線の席は、5人グループは横1列、6人グループは前後3人づつで、席を向い合わせにしてもよく、当然俺達は向かい合わせに、純が正面になった。
普通は皆で会話・・でも菅井と土屋は、今日兄で盛り上がり、水泳アニメと紫タイピストをイパッドにバッテリーをつないで時間を気にせず画面を見ながら盛り上がっている。
俺もこの2つのアニメは見たことがあるので、最初は一緒に話していたが、映画放映があって、フィルム原画プレゼント? とか 延期され・・・・など初めて聞いた話があり、さすが と思っていたが、田代さんが 2人に軽く「菅井君と土屋君ってアニメに詳しいんだね~・・・」とか サラッと話をして、すぐに3人での会話になった。
だいたいの話は純から聞いているので、いきさつとかのそういったところは聞いてこなかったが、今まで学校で隠してして、2人はどうしてたの? とか どんなデート? とか・・・詳しく話すと2人の深い関係がばれないように頑張ったのに・・・・純がばらしていた。
すっごい恥ずかしい、純は下をむいてモジモジしてるし、俺は顔が赤くなって中野さんに指摘されるし、菅井と土屋がイヤホンをしていたので助かったけど。
田代さんも中野さんも、リアルに純がデレデレなのを見て、驚きというか、感心というか、純に親しみを持ったみたい。
途中から俺は眠くなって、3人に一言謝って、眠った。
その間も3人は色々とおしゃべりしていたみたいで、後で純から聞いたけど、今までクラスの女子とこんなに話をしたことがなかった、とっても楽しかったって、良かった。
修学旅行は、普通に奈良の遺跡や神社仏閣を回り、初日は奈良で1泊、薬師寺のお坊さんって他と違う・・・。
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