第34話SIDE 村井 -4/4

SIDE 村井-4/4


次の日、待ち合わせ場所に行ってみると、既に彼が1人で立っていた。


ちょっとドキドキするけど、いつものように、声をかけ、ちょっとからかったりして。


とても素直な彼が、なんか、とてもかわいく見えて、頭をポンポン 


確かこれって友達が、彼氏にしてもらうって言ってたやつ、彼もそう言って苦笑いした。


くせになっちゃって、彼をからかって、その反応を見て、何度も頭をポンポンしちゃった。


恋愛経験ゼロの私は、どんどん彼の事が気になっちゃって・・・・・。


ウォータースライダーの出口、ボートがひっくり返って2人で水の中にはいっちゃった時、目の前に彼がいて、思わず彼の正面から、抱き着くようにつかんじゃって、目と目があってみつめあった‥‥‥すごい恥ずかしくって、思わずクルっと向きを変えたんだけど、顔が真っ赤になってたと思う。


恥ずかしくって、そのまま1人でプールから上がって、休憩しようって、飲み物を買いに行ったら、またいつもと同じ、男の人が寄ってくる・・・でも今回はちょっと危なそうな人達。


彼助けてくれるかな~、いっちゃんが1人で来たから、私は彼の方を見たら目があって・・・彼、ちゃんと助けてくれた。


けんかじゃなくて・・・あんな風にして助けてくれた、恥ずかしかったみたい、でも私のため、うれしい。


ビーチチェアで寝そべって隣を見ると彼、なんか幸せな気分になっちゃって・・・。


高谷君、あのね、いっちゃんはただの幼馴染だし、いっちゃんの相手は妹だよ、私じゃないからね、それに私はもう彼氏はいないんだよって・・・。


プールはとても楽しかった、高校生になってこんなに楽しかったのは初めてかも。


予備校が始まるまで・・・会えない・・・モヤモヤする。


まだ好きっていう気持ちがよくわからないけど、でも今の気持ちを高谷君に伝えたい。


また彼の後ろに乗ってギュっとして・・・彼の運転で・・・バイクで来てね。


すごい気になる映画があった。


でも私は30年なんて遠回りはしたくない、ちゃんと告白して、そのままずーっと一緒がいい。


彼から、そこまでの感想を聞きたかったけど・・・あれ?何で私、彼からそんなこと聞きたいの?


私の部屋に来て、話を聞いて!


彼の隣に座って、私の思ってることをそのまま話していると、自分でもだんだん彼に対する気持ちが普通じゃない事がわかる。


だんだん言葉に詰まってきてる、「お願い」 そう言ったら、かれが「うん、わかってるよ」そう言って手をつかんでくれ・・・もうだめ・・・キスされたら・止まらない。


こんなに体がジンジンするなんて・・・ 


えっ?私は彼のもの?それってあの人と同じじゃない?そんなの・・・。


そっかー、彼は私のものになるのね・・・・2人は同じなんだね。


じゃあ、私をあなたのものにして、そしてあなたを私のものにする……。


えっ?大きい? 私初めてじゃないし、何回もしてるけど、当たって……

・・・あ~……なんか痛いけどうずく……


これで私たち1つ・・・これが好きっていう事なんだ、ずーっと一緒にいたいってこういう事なんだ。このまま彼の胸で眠っていたい……。


あの人の事、別れてくれない、怖い、でも一緒に頑張ってくれるって、うれしい……

あっ、今日は晩御飯当番、またバイクの後ろに乗っちゃった。


帰るの? 明日、早く来てね♡

 


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