第43話かっちゃんってひどいー
――――かっちゃんってひどいーーー
11月28日いつも通り、学校が終わり予備校へ・・・・何? 別のクラスの女子がかっちゃんになにか渡してる。同じクラスの田代さんと中野さんも、何を渡してるの?
予備校が終わった後、バクドに行こうと誘って、さっそく聞いてみた。
「ねえ かっちゃん 今日 何かもらってなかった?」
「うん、俺、自分でも忘れてたんだけど、 今日、誕生日だった。それで、この前家族で出かけた時のおみおやげってくれた。お守り4個ももらっちゃった」
「・・・ひどい・・・私、知らなかった・・・・・・」
「ごめん、俺も忘れてた、いや28日が誕生だっていうのは忘れてないけど、今日が28日っていうのを・・・・・ごめん」
「・・・・・・私ってその程度なんだ・・・・・・そんなにお守りもらってうれしいんだ・・・・・・」
「違う、違うよ、そんなことない、 純はまったく別、特別、純だけ2人で俺の誕生日をね一緒にね、 お祝いしてほしいなって」
「それはうれしいけど、今日が誕生日なのに、そんなの知らなかったし・・・・・・教えてくれなかった」
「あ~あ」それを聞いていた いっちゃんが追い打ちをかけて、
「あ~あ」
かっちゃんの顔がどんどん悲壮感・・・・・・
そうよ、私が特別なんだったら私に教えなかった罰。
結局、今日、私の部屋で私をプレゼント♡
日曜に2人でデートして、バスボ用のケースをプレゼントして・・・・・・楽しかったから許してあげたけど、やっぱりあの子たちもかっちゃんを狙ってることがはっきりした。
だいたいお守りって言って♡型のお守りとか、 恋愛 とか、 ストレートすぎる。
最初、その事をかっちゃんに言うと、鈍感ニブチンやろうの振りしてとぼけて・・・、
私が怒った顔と声で
「どこまで本気?」って聞いたら
「ごめんさい」って自分でも気づいてるくせに!
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