第178話9月のシルバーウィーク
9月のシルバーウィーク
9月のシルバーウィーク
2人とも将来に向けて勉強も始めることにした。
社会人なので、以前のように資格専門学校に通うのは大変だし2人一緒にいたいからネット講座10月開講に向け申し込む。
俺はせっかく会計の1級に受かったんだからということで税理士の簿財の2科目、純は同じ勉強をしようか悩んだけれど、自分の所属部署を考え社労士の勉強を始める。その道で独立するわけではないけれど、知識はないよりはあったほうが何かの役にはたつだろう。
2人の中が深まったきっかけが受験勉強だから、なぜかお互い勉強すると落ち着く。
休日は都内のいろいろな処にデートしたり、図書館デートした帰りに食事デートをしたりとかなり充実した生活。
これも職場も住まいも一緒だから、以心伝心?何をやっても楽しいし、何をやろうかと考えるときもお互いの考えがわかるから・・・本当に1つになった気分、それがうれしい、すごくうれしい。
そしてついに9月。
大学2年4年と2回行ってとても気に入った沖縄石垣島。
婚約して、その春に予約した石垣島の穴インタコンチ、クリスタルツールチャペルで結婚式。両家族全員と武村の親父さんと武村、それと武村の母さんと弟、田代さんと中野さん、そして洋子さん。
武村のお母さんと弟は結婚式には出席しないけど。父親軍団と入れ替わりでやってくる。
3月に、俺達が結婚する話をした時、
9月のシルバーウィークに石垣島で身内と高校からの仲良しメンバーだけでこじんまり行う際、そのころ、洋子さんはバイト職だから確実にフルで1週間滞在だろうと思って、当然OKだろうと思って予約して、最後に招待状を渡す前に一応その確認のため話をすると、おもいっきり勘違いされてしまった。俺達の言い方が悪かった、ゴメン。
「えっ、確かに高校の時はあなた達5人が仲良くしていたかもしれないけど、大学2年から今日まで、私が一番仲良くしていたじゃない。
それにこの前だって7人で一緒に行ったでしょ?
当然私だって呼んでくれても良いんじゃない?
私だけ仲間外れ? それってひどくない?」
「いやいや、ゴメン言い方がおかしかった、仲良しというのは、洋子さんも柴田先輩も西尾さん、長澤さんも招待する予定だったんだよ、柴田先輩はヨーロッパだし、長澤さんと西尾さんはアメリカだから無理だったけど、洋子さんはアルバイトだって言うし、時間の融通もつくから当然フルで泊まることで確定して進めていて、だから伝えるのを後回しにしていたんだ、ごめん・・・」
「なんだそっか」
「うん」「ああ」
「でも、かっちゃんが私の物になるのって平気?」
「何言ってるのよ、最初からそうだったでしょ、ただ純ちゃんをからかうとかわいいからそうしていただけって言ったじゃない、そりゃあ私の理想はかっちゃんだけど、2人の間を邪魔したことはないわよ、2人が一緒だから、それが良かったからずーっと一緒にいたのよ、その2人が結婚するってステキな事よ。
それなのに、そんな言い方するから、お呼ばれされないって思ったじゃない!」
「ごめん」「ごめんなさい」
「是非来てほしいんだけど、来てくれるよね?」
「何言ってるの、行くに決まってるじゃない」
「ほんと?」
「うん、そっかー、よかったわね、やっと結婚ね、籍入れるだけじゃあね、やっぱりけじめっていうか式は大事よ、やっと2人が結ばれるのね、ほんとおめでとう」
「ありがとう」
「私もそんな彼氏見つけなきゃ」
「そうね」「そうだね」「見つかると良いね」
なんてやりとりがあった。
その時はまさか同じ職場になるなんて思いもよらなかったけど。
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明日からいよいよ長期休暇、沖縄石垣島で結婚式!!
「純ちゃん、かっちゃんいよいよ明後日ね♡」
「うん」
「明後日は寝坊しちゃだめよ」
「はい」「はーい」
「楽しみだわ~」
「うん、どうしよう眠れなかったりして・・・」
「そうね、そんなときは開き直って朝まで起きて飛行機の中で寝るのよ」
「そうよね」
「今はそんな心配ばっかりしないで、さっさと帰りましょ」
洋子さんに引っ張られるように3人で帰る。
お世話になってる職場の皆に挨拶し、最後に水野さんにしっかり挨拶。
「おめでとう、結婚か~、なつかしいわー、でもよかったわね」
「はい」
「洋子ちゃんもしっかり楽しんできてね」
「はい、ひとりぼっちだけど楽しんできます」
「まあそのうちきっと素敵な彼氏ができるわよ」
「はい」「フフフ」
結婚、区役所に婚姻届けを出せば、その時から夫婦。
つまり結婚はできるけど、俺達はそうしなかった。
俺達は付き合ってからいろんなことがあった。
もう終わり。っていうくらいの危機もあったし、信じられないような奴が純を狙ったり、本当に大変だった。
俺達2人だけじゃ無理だったことも、周りの皆に助けれながらもこうして2人やっていけた。
だからそういう意味でこの結婚式が1つの大きな区切り、一生2人で生きていく意志の表現として、親しい大切な人たちに見てもらいたい。
以前間違えて見てしまったサイトの変〇性癖の小説もやたらに夫婦、恋人にこだわっていたけど、意味がまったく違う。
まあ〇態性癖の小説だから気にすることはないけど。
でも俺達は違う。本当に心も体も2人1つになって生きていこうと誓い合ったことを形にして、自分たちだけではなくお世話になった、これからもお世話になるだろう人たちに見てもらいたい、そういう意味がこもっている。
1日かけて明日の準備も終わり
2人ベッドで寄り添いながら、いろいろんな話を、ずーっと純も思うことがたくさんあって・・・・・・。
うれしい、けどそれだけじゃない、覚悟。
結局そのまま朝まで話して、2人眠そうな顔、ぼーっとしたまま皆と合流。
違う!違うよ!エッチで盛り上がって眠らなかったんじゃないよ!洋子さん違うんだよ、そんなにニヤニヤした目で見ないでくれよ……
長―い飛行機の時間のおかげでたっぷり睡眠がとれた。那覇で乗り換えがあったけどよく覚えてないくらい。
ホテルに着いた頃はすっきり
でも・・もう緊張してきた。
えっ?なんで純は平気なの?緊張しているのは俺だけ?
ど緊張で睡眠不足の俺、しっかり寝てすっきり顔の純。
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