第172話許されないこと

許されないこと

【許されないこと】


「・・・ちがう・・・ちがうよ……」

しばらくして、暗いまま純がようやく話し始めた

「かっちゃん」

「うん」

「洋子さんと最後に会ったのはいつ?」

純はうつむいたまま、か細く暗い声で話す

「ん? 純と一緒に会った時だよ、この前のGWに一緒にスタバで話したじゃない」

「・・・うん・・・」

「ねえ、どうしたの? 教えて、ちゃんと全部教えて、ね?」

「・・・・・・・うん」

「純? あの時約束したよね、思っていることは何でも言おうって、何でも、何を言ってもいいんだよ?ねっ?」

「うん、わかった」

純が今にも泣きそう顔をしている、何があったんだ?

あいつになにかされたのか? でも洋子さんは関係ないよな、なんだ?

俺も心配になる、純は何をためらっているんだ?俺に言いえないような事なのか?

「・・・須藤主任が、かっちゃんと洋子さんがホテルから出てくるところを見たって」

「俺が、洋子さんと……?」

「・・・うん・・・」

くそ!あのやろう!

「純・・・ごめん」そう言って思いっきり抱きしめた



*****************

以前登録した時の『題目』は同じなのですが、原稿の文字数がかなり少なくて、前に登録した時は加筆していたのか、それともこのままだったのか記憶がないのですが、次話とはちゃんとつながっておりますので、このままといたしました、もし違っていたらごめんなさい。

短すぎるので、次話も同時公開します。





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