第139話平穏ではない学生生活-6
平平穏ではない学生生活-6
金曜日、今日は純が1人で来る日、改札の方がかえって危ないから、念のため俺以外に、柴田先輩たちにRINEと電話で連絡して、いつも通りに大学の部室に来る事に、
案の定、立花がいた「やあ 高谷君」
「こんにちは」
「これから講義?」
「まあ」
「そう、がんばって」
「はあ」毎回毎回、わざとらしい
俺が講義に出席する事を確かめるために、俺の所に来てるのか、
ここで言ってやりたかったが、しらを切られるのは目に見えている。
そうなった時その後のあいつはどう出るか、純の事を想うと、ぐっと我慢。
俺は今日は講義をさぼる、そして決着をつける。
エレベータに乗って、本来6階のところ3階で降りる、そしてそのまま階段で1階ロビーへ駆け足で、
案の定立花が1階エントランスでうろうろしている。ここで純を見張ってるんだろう。
見つからない時は、部室の入り口で純を捕まえる気だ。
そう思って、蔭に隠れながら立花を見ていると、やっぱり部室棟へ歩いて行った。
考えてみたら、あいつバカだよな、やってる事がミエミエだよ、俺が気づかないと思ってるのか?それとも俺になら勝てるって?
俺が高校生の時、純を守るため、あいつらを言葉でねじ伏せた、あの行動力があればとっくの昔に・・・くそっ、
こういう奴がいるから、俺がトラウマになるんだ・・・・
急いで部室棟に向って行くと、案の定あいつが部室棟に入って行くのが見えた。
俺は小走りで、でもあいつに見つからないように、そして蔭に隠れて見ていると、
サークルの部屋の前で純が捕まっている。
静かにして2人の話を聞く、ところどころしか聞こえないけど。
「・・・・もうこんなことやめてください・・・・・」
「純ちゃん、ダメだよ、自分の胸に手をあてて・・・」
「……本当に%&‘“#$%&’……」
「違うだろ?本当は、彼に申し訳ないから、本心を隠して、ごまかしているだけだよ、本当は僕のこと“#$%&‘()$%&……」
「違います。“#$%&‘()%&……もう来ないでください。」
「“#$%&‘(’&%僕の事が忘れられなくなるよ”#$%&‘……今度僕と“#$%&&&’……彼に申し訳ないけど……」
「違います、彼しか “#$%&」
2人の会話がところどころ聞こえる、でも俺はトラウマで動けない、言葉がでない……
でも以前の俺なら、いや昨日までの俺なら・・・。
違うんだ、純は頑張ってるんだ、あいつがおかしいんだ・・・
あいつは、思いっきりのナルで自意識過剰な中二病こじらせバカ、チヤホヤされおだてられて思いっきり木に登ったブタだ。
何とかあそこまで行って、間に入って止めようと思い、歩き出そうとした時、肩を掴まれた、
ん?なんでじゃまするんだって顔をして後ろを見ると武村が俺の肩を掴んで口に指を押し付けてきた。
小さな声で「自身を持て」そう言って肩をたたいたので、武村に向って大きくうなずき、そうだ、高校のとき俺は須藤や工藤を言葉で押さえつけたんだ、思い出せ、やれるんだ、できるんだ、・・・ゆっくり歩く、まだ気づいていない。
そこで、ふと思いついた、ひっかけてやれ、そう思った事を言ってみた。
大きく深呼吸をして、
「あー立花せんぱい、その元モデルの彼女とデートですか?こんな所でいちゃちゃしないでくださいよー」 我ながらくっさー。
さわやかイケメンスマイルで振り返って、「いや~見られちゃったかな~」ばかめ、ひっかかったぞ、
振り返った先に俺が立っている,一瞬すごい顔で俺をにらみ、いつものようにさわやかイケメン顔に
「立花先輩、あんた何してるんですか?」
「えっ?」
「えっ、じゃないでしょ、人の彼女に何してるんですか って聞いてるのがわからないんですか?」返答を待たず立て続けに
「えっ?って、そこまで言わなきゃわからないんですか?」
「かっちゃん」そう言って、純が俺の方に来ようとした時
「ちょっと待って」と言って、あいつは純の腕をつかんだ。
「やめてください!」
「おい! やめろ!」
「おいおい、ちょっと冷静になろうよ、そんな大きな声をださなくても聞こえてるんだから、ちょうどよい機会だから、ここで話そうか」
穏ではない学生生活-6
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