第3話中学時代 ー彼女ができた
中学時代 -彼女ができた
春休みに入ってもRINEで連絡しあって、デートしたり、お互いの家に遊びに行ったりして恋人として付き合っていた。
ある時、彼女の家に遊びに行くと、いつもはおばさんか弟が家にいて、挨拶するけど、その時は、おばさんが弟のサッカーの練習試合に付き添うという事で、家には彼女しかいなく、それに彼女がいつもと違って妙におとなしかった。
「こんにちは」
「いらっしゃーい」
「あれ?どうしたの?」
「何が?」
「なんか、いつもと違う感じ」
「そう?」
「うん」
「別に、いつもとおんなじだよ」
「そっか」
「とりあえず、あがって」
「うん、おじゃましまーす」そう言って靴をぬぐ、いつもならおばさんがリビングから「はーい」と言ってくるけど、今日はその声がしない。
「あれ?おばさんは?」
「うん、弟がサッカーの試合で、それに行ったの」
「ふ~ん」
「どうぞ」そう言ってスリッパを出してくれ、2人で彼女の部屋に。
「何か飲み物持ってくるから」と言っていつものように、一度部屋を出て、飲み物を持ってきて、ベッドの前のテーブルに置く。
今日は何故か、彼女がいつもよりおとなしくって、なんか違うな、と思っていたら、
急に「あのね、高谷君がホワイトデーの時にクッキーくれて 付き合う?って言ってくれた時、私 すっごくうれしかった、ほんとは泣きそうだったの、高谷君が私を選んでくれたって」
「そうなの?」
「うん、あのね、あの時、高谷君の事、いいな、って言ってた子が他にもいたの、その子がバレンタインデーにチョコをあげようか悩んでいたから、私あわてて、チョコ買ってデコして、勇気を出して、高谷君にあげたの」
「そうなんだ」
「うん、去年の夏休み明けに席が隣になったでしょ、最初は真面目なおとなしい人と思ってたんだけど、色々話している内に、音楽とか趣味とか」
「うん」
「オートバイの話なんかちょっと意外と思ったし、最初の印象と全然違って、同じような音楽聞くんだーって、洋服も自分で買う事あるんだって、弟なんかお母さんが買ってる服を着てるよ、だから、うん それにとっても話しやすくって」
「俺って、そんなに第一印象悪いの?」
「そうじゃなくて、すごい真面目で男の子としか話さないのかなって思ってた」
「そっか」
「うん、それから席が離れたけど、高谷君、隣の席の子と楽しそうに話てるの見て、寂しくなって、でも私が話しかけると、席が隣だったと時と同じ風に接してくれるし、にっこり笑ってくれて、そうやって普通に話しかけてくれるし、それがうれしくて、それからは隣の子と楽しそうに話しているのが気になって、ちょっと胸が苦しくって……好きになったの」
「そっか」
「だから、付き合う? って言ってくれた時、本当にうれしかったんだよ」
「俺もね、郁と初めて話して、最初の印象と全然違って、とっても素直な良い子、って思った」
「うん」
「郁って見た目がちょっと派手で明るいから、俺みたいなのとは話が合わないんじゃないかって、それにたくさん男友達もいたでしょ、でも話してみると普通に素直で、話しやすくて、俺の話もちゃんと聞いてくれるし、ちゃんと答えてくれて、良い子だな、って思ってたんだ。
バレンタインデーの時、本命チョコって言って
「考えて?!」って言われてから、本当なんだろうか、皆に言ってるのかな? とか、こんなにかわいくて、ちょっとエロい子が本当に俺?って」
「あっ、ごめん、エロって、違うよ、そんなんじゃなくて」
「うん、いいよ、ちょっとうれしいし」
「でも、話してて良い子だと思ったから、本当にそう思ってくれたんだろうって思って、ちゃんと考えて、でもなかなか決心がつかなくって、だからホワイトデーに、でも1ヶ月もたっちゃったから気持ちが変わってるかもしれないし、他につきあったりしてるかもしれないけど、ちゃんと聞いてみようと思って、ああいう言い方になっちゃった」
「うん、ほんとうれしかった。それから2人でデートしたり、一緒に帰ったりして、やっぱり高谷君って思ったとおりの良い人、一緒にいるとすっごく楽しいの、だんだん好きが強くなって・・・」
そう言ってかなり近くに顔をきて、涙目でじーっと俺を見ているので、思わずキスをしてしまった、俺のファーストキス。
彼女もファーストキスだったらしく、離れた後、顔を俺の胸にうずめて
「びっくりしちゃった、はずかしい」
「ごめん、俺・・・・・・初めてだったから」
「・・・・・・私も・・・・・・」
そう言って、俺の顔を見上げるようにして見たので、またキスをしたら、今度は彼女も俺の首に手をまわしてきたので、ずーっとキスをした。
それからは何度も何度もキスをして、最後の方は本当の恋人キスをした。
お互い初めてだったので、結構歯がガチガチぶつかったりしたけど、2人ともそれには触れず、ずーっとキス。
いつのまにか夕方の5時になって、そろそろお母さんと弟が帰ってくると言ったので、その日は、このまま会って挨拶すると、なんか今までキスしていたのがばれそうな気がしたので、彼女もうんうん頷いて同意したので、そのまま帰ることにした。
それからは、春休みは結構頻繁にデートしたり、彼女家に遊びに行ったり、・・・・その時は必ずキスしていた。
俺の家はというと、いつも母さんが家にいて、飲み物やお菓子を母さんが俺の部屋に持ってくるし、ちょっと時間がたつと追加のお菓子を持ってくるから、落ち着いてキスができない。
彼女の家では飲み物やお菓子は彼女が持ってきてくれ、部屋に彼女の母親が来ることはないので、彼女の家によく行って・・・・・・。
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