第108話超絶クール美人の先輩のマンションに

超絶クール美人の先輩のマンションに  

 超絶美人の先輩のマンションに  


「そうだな、まあ自分で言うのもなんだけど、大学にきてからも結構告白されているから、そういう事なんだろうな。

でも私は、そこらへんの男には負けない自信があるから、もし高谷が襲ってきても逆に高谷が大怪我をすると思うんだよ」

「あ~、合気道でしたっけ、そうですよね、柴田先輩を無理やりってのは難しいですよね」

「高谷はそういう気だったのか?」

「いえ、そんなつもりはないです、純粋にテスト勉強をしに行くだけです」

「じゃあ、問題ないな」

そう言うと、2人は荷物をまとめ部室に鍵をかけ、柴田先輩のマンションに、大学から歩いてJRの駅に、そこから私鉄で2駅、歩いて7-8分、途中のスーパーに寄って、おやつや晩御飯の食材やカップ麺などいろいろ買ってからほどなくすると、小綺麗な独身者向けのマンションが、セキュリティがしっかりしていて、おそらく独身女性、女子大生向けのマンションだろう。

2回もあるセキュリティ解除の後エレベーターにのり、柴田先輩の部屋に。

部屋は1DKだけど思ったより広く、家具などは最低限、収納スペースが大きいみたいですっきりして余計な物はなく、柴田先輩らしいというか、大人の女性の部屋って感じ。

「まあ、適当に座ってくれ」

「はい」そう言ってテーブルの前にローチェアがあったのでそこに座る。

先輩は買ってきた食材を冷蔵庫や収納等にしまい、麦茶とグラス、おやつを持って対面に座った。

「早めだけど晩御飯を作るから、とりあえずこれでも食べてくつろいでくれ」

「はい、何か手伝いますか?」

「手伝えるのか?」

「皮むきとか、簡単なことならできます」

「そうか、今日は面倒だし、明日の朝も考えるとカレーライスにしようと思ってなんだけど、じゃがいもと人参の皮むきでもお願いしようか」

「はい」

そう言って2人でキッチンに‥‥‥柴田先輩は背が高く・・・並んで作業すると・・・思い出す・・・もう何かちょっとでも関連することがあると思い出してしまう、もう半年近くたっているのに‥‥‥。

 2人向き合って「いただきます」

「先輩って料理もうまいんですね」

「ん?」

「いや、武道やってて、その容姿だから、ってて思ったんですけど」

「お前、結構失礼なこと言うな、カレーくらい誰でも作れるぞ」

「すみません、でもこのカレー、すごくうまいんで」

「そうか、ガラムとか色々入れたからかな、そう言ってくれると作り甲斐があるよ、ありがとう」

結局、カレーライスを食べて落ち着いたら、夜の9時近くなっていた。

「やっぱり、私のマンションに来て勉強するのが正解だったようだな」

「はい、そうですね‥‥‥今夜は‥‥‥徹夜ですかね」

「ああ」

シャワーは夜、眠りそうになった時に目覚めのために入ろう、という事で、食べ終わった皿を水で流してからシンクへ、2人で皿洗いを、ときどき肩や腕が振れると、先輩が「ヒャッ」って反応する‥‥‥えっ?あんまり経験がないの? 

かわいいなって思いながら、皿洗いを済ませて、テーブルの上にべんきょう道具を開き、勉強再会。

ときどき手が触れあったり、顔を近づけすぎて、思わず目と目があって・・・先輩が顔を真っ赤にして・・・、そう言えば高校の時の彼氏と別れてそれ以来、誰とも付き合ってないって言ってたな・・・。

「ひょっとして、この部屋に男性が入ったのって、俺が初めてですか?」

「・・・うん‥‥‥」

ぱっと見た感じはクールビューティだけれど、すっごく女の子なんだよな~、

本当に合気道で・・・大丈夫?

「先輩、あの写真って先輩ですよね」

「ああ、合気道で型をしている時の写真だよ」

「りりしくて、とても綺麗ですね」

「・・・そうか・・・ありがとう・・・」

ときどき雑談をしながら、まあ俺の方が質問して先輩が答えるんだけど・・・

なんとか、全部終わった・・・朝の5時。

それからシャワーを浴びて、俺は床に寝転んでそのまま寝てしまった。

目を覚ますと、何故か俺の横に先輩が俺にしがみつくように寝ていて・・・。

まずい・・・こんな超絶クール美人が無防備に・・・。

・・・先輩を起こさないように・・・と思ったけど、それは難しく、

とっても綺麗だけれどその姿がとってもかわいくて、そのまま抱きしめたくなったけど、抱きしめたら止まらなくなる・・・ぐーっと理性を・・・我慢して、その体制のまま・・・でも先輩の無防備なこの姿を見ると2度寝ができず、ずーっと起きていると、先輩も目を覚ましたようで、俺にしがみついている事に気が付いてあわてて起きて、キッチンの方に行った。

なんでベッドに寝なかったんだろう・・・・・・

俺はそれから、あたかも今起きた風にゆっくり体を起こし、

先輩に向って「おはようございます」

「ああ、おはよう」

「ほぼ徹夜だから、お腹も空いただろうからカレーを温めるよ、先に顔洗っておいで」

「はい そうします」そう言って、顔を洗って、昨日買った歯ブラシで歯を磨く、髪の寝ぐせを整え、部屋に戻ると、カレーライスが出来上がっていた。

「起きてすぐはちょっときついかな?」

「いえ、結構お腹がすいて、すぐに食べれます」

「そうか じゃあ食べよう」

「いただきます」「いただきます」

ほぼ徹夜、夜食も食べずに、そのまま寝たから朝起きてすぐだけどしっかりカレーライスを食べ、満足してテーブルの前に座った。

「いや~ なんとか先が見えたな」

「はい、でもこの科目ちょっと大変すぎませんか?」

「ああ、7割は落とされるそうだ」

「そうなんですか、そうですよねこんなに大変な科目ってそうないですよね」

「そうだね、でもこれで 取れるんじゃないか」

「そうだと良いですね」

先輩がベッドで寝ずに何で俺の横でしがみつくように寝ていたのかは聞かないで普通の雑談をして、「じゃあ部室で」と言って俺はマンションを出て家に帰った。

先輩、かわいかったな~。

 


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