第130話最初の頃に思い描いてた大学生活
最初の頃に思い描いてた大学生活
大学生になって思い描いてた2人の生活
純との関係が元に戻って、純が恋人になって、そしてサークルとバイトと武村と時々高校の時の友達2人と・・・そういう生活。
大学生になった最初に思い描いてた大学生活。
2年になって、それが実現した。
1年の終わり、自分はこれからどんな大学生活を送るんだろう、悲観的な気持ちでそんな風に思っていた。
それが、今は!
講義がある日は、ちょっと早めに行き、部室に顔をだし、友達と一緒に講義に出席し、一緒にお昼を食べ、何もないときは皆でカラオケやボーリング、時々サークルの飲み会に出席したり、それ以外は純が大学に来たり、俺が純の大学に行ったり、一緒にバイトに、バイトのない日は純とデート、そんな日常。
純が俺の大学に来ると、必ずと言って良いほどチャラオが寄ってくる。
そういう奴に対する純の対応は、よっぽどしつこかったり、暴力的でないかぎり大丈夫なので、あわてないでゆっくり見ながら純の方に歩いて行っても問題ない。
それがサークルの先輩の時は少々やっかい、『俺に純を紹介しろ』と先輩風を吹かせ命令口調、だから「俺の彼女です」と紹介する(ちゃんと紹介してやったぞ)。
まあ純がそういう子だから、そんな大変なところもある意味思い描いていた範疇だけど。
意外なのは、いつの間にか、サークルの先輩と友達(あの女子3人)と純が仲良くなって、俺が1人講義を受けている時に一緒に学食にいたり、俺と純と一緒に遊んだりする事。
ああいう事があって知り会ったからなのだろうけど。
純が親しくなってから長澤さんも西尾さんもかわいいのに、彼氏がいないの?って聞いたらしい。
2人とも同じ高田大学の国際に彼氏がいて、あそこの部は授業は全部英語で、おまけに最低1年以上提携大学に留学しなければならず、今留学中とのこと。
彼氏どうし高校からの友達で、それが2人とも名門イール大学に受かったらしく、そのまま向こうの大学を卒業するかもしれないそうで、1年の時から4人一緒だったらしく、それで2人とも時々一緒にアメリカに行ってるので、クリスマスは女子2人だけで、予定がないから俺に付き合ってくれたらしい。
純は別の意味でホっとしたって言ってた。
ちょっと驚いたというか、納得なんだけど、純が柴田先輩を崇拝していること。
確かに柴田先輩って完璧、見た目も精神面も、おまけに武道やってて……
2人が元サヤになった後、純が言ってた事だけど、あの時、本当の強敵は柴田先輩だった。
そして会ってみて親しくなればなるほど本当にそのすごさが……、あの時ちょっとでも遅ければ……だったんだって。
バイト先は、俺達が付き合ってる事は周知の事実なので、よっぽどの事がない限り何もない。
思い描いていたような大学生活。充実した幸せな時間・・・。
でも、やっぱり考えてしまう、あの時の事を。
もし、あの時純に直接はっきり言ったとしたら、本当に純は反省して止めたのだろうか、「かっちゃん心配症なんだから、大丈夫よ」みたいに軽くあしらわれるんじゃないか。
夜遅く車で家まで送ってもらってた・・・もし相手の男が手の早い奴だったら、俺が気づく前に2人は深い関係になってたんじゃないか、そうなったら・・・。
純を信用していないから?自分に自信がないから?
俺の今の気持ちは?純が大好きだし、このまま一生一緒にいたい、だから怖いんだ、もう2度とあんな気持ちになるのが。
この件で、純もかなり反省しているし、ちょっとでもおかしと思ったら言う、注意する。
そのことにはお義母さんも恵ちゃんも、武村も、そして純本人からもお願いされている。
じゃあ信用すれば、自信を持てば・・・ってパソコンでカーソルをあわせてクリックするように簡単に切り替われないよ。
こんな俺は 少しずつ信用していって、少しずつ自信を付けて そして確かめていくしかない。
よりが戻って、まだ数ヶ月しかたってないんだから・・・今度この気持ちも話そう。
もし、また同じようなことがあったら、おそらく俺は耐えられない。、当に終わりだ、という事も。
1人で車を運転していると、音楽を聴いているんだけど、ときどきこんな事考えてしまう。
あの時、1人ボッチになって、やる事もなく、取得した車の免許。
最初は家の車を運転してショッピングモール、バクドのドライブスルーなどなど、近所を走り回っていたが、ある日、またまた親父の趣味?車が国産車に変わった。
それも一回り小さく・・・やっぱり俺の免許のせい?
ネットで調べると、ズバリのWRS4って。
やっぱり! 俺が初心者だからじゃないだろ!
俺のために国産に替えてボディサイズを一回り小さくしたような事を言ってたけど、完全に親父が運転してみたかっただろうスペック。
俺はこんなの運転できるのか? もう!
排気音がちょっとうるさい、路面の振動をゴツゴツ拾うし、疲れる。
教習場の車はもっと滑らかだったのに、おまけにこのシートは身動きできない。
全部親のお金だから文句は言えないけど、前に乗ってた車の方が載り心地よかった。
前の車とは、ウィンカーが反対だし、シフトも違う、サイドブレーキもアクセルとブレーキの感覚までもがまったく違うから、ズバリに慣れるまで大変だし、かえって運転しにくいよ!
あ~あ、どうせ買い替えるなら、リクサスのSUVがかっこよかったのにな~。
だって、今の車じゃあエッチは難しい。
まあ、俺のためと言った手前、俺に自由に使わせてくれるんだから、父さんありがとう。これからも、貸してください。
運転に慣れるまで、1人で練習し、普通に運転できるようになったので、でもまだ遠くまでは自信がないから、なかなかな電車に乗ってまで 行かない微妙な距離にある森林のある公園にハイキング。
純がお弁当を作ってくれるって、ずーっと家事を妹と分担していたから料理の腕前は大丈夫、そういえば純のお弁当って初めてだから楽しみ。
朝早く、純の家に着く、約束の時間、門のピンポン。
ガチャ「かっちゃん、おはよう♡」 思いっきりだきついて唇にキス。
「おはよう」
「行こうか」「うん」
初めての2人でドライブ、俺はまだ初心者マークで運転に余裕がない、純も気を使ってくれ、横からお菓子や飲みのもを信号待ちのタイミングであーんしてくれる。
純って本当に気が付く、俺を想ってくれる。
高速に乗るけど、1時間もしないうちにすぐに降りてすぐに公園の駐車場に。
ちょっと郊外(他県)だけどこんなに広大な緑の公園がある。
2人で手をつないで、公園を歩き、お昼にシートを広げお弁当。
「うまい! やっぱり家で料理しているだけあって、純のお弁当は本当においしいよ」
「ほんと?」「うん」
「じゃあいつでもお嫁さんになれるね♡」
「そうだね」「うん♡」
それから公園の中を色々歩いて、自転車もレンタルしているようだけど手を繋げないからと言って、歩く事に。
すごい池・・・同じ鳥が異常発生? すぐに退散し、普通に公園を散歩。
夕方5時閉演、帰りは高速に乗ってもすぐに降りるんだったらゆっくり下道を走って、
適当に晩御飯。
一般道は街が近くなると渋滞が、でも2人だとそれもOK、だって俺の左手で純を、純も真っ赤な顔をして下を向いて・・・「かっちゃんのスケベ」。
和膳?そんな雰囲気のお店で晩御飯、半個室みたいでゆったりご飯。
一息ついて、帰りますか
何度か渋滞を過ぎて、信号の度に俺の左手が・・・純が真っ赤な顔で黙ったままを下を向いて・・・・
あたりが暗くなると、色々な照明?結構な数のラブホを見かける。
なんか、純が無口に・・・「どうしたの?」
「・・・うん・・・」
「やっぱり気になる?」
「……」
「ここらへんって ラブホテル・・・結構多いんだね」
「うん」
「俺、入った事ないんだ、中はどんなのか知ってる?」
「もう知ってるくせに」
「そうだよね」
「うん」
「入ってみよっか」
「……」
「イヤ?」
「・・・」
「じゃあ、家に帰ろ」
「いじわる」
「ごめん」「うん」
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